保育の学び

【母の日】子どもにわかりやすい解説

 母の日に合わせて、幼稚園や保育園で製作のプレゼントをするところも多いのではないでしょうか。当たり前のように「母の日」を過ごしていますが、どのような日なのか、どういった由来があるのか、子どもたちにしっかり伝えて学んでほしいですよね。

 ここでは「母の日」の由来や、子どもにわかりやすい解説、母の日にちなんだ保育活動をお教えしていきます。

目次
母の日とは?
子どもにわかりやすい解説
母の日にちなんだ保育活動
まとめ

母と子ども

母の日とは? 

 母の日は「母親に感謝の気持ちを伝える日」です。元々は3月6日が母の日だったのですが、アメリカにならって毎年5月の第2日曜日と決まりました。

母の日の由来

 母の日の由来は諸説ありますが、アメリカ人のアンナ・ジャービスさんという人が、亡くなったお母さんに想いを込めて、お母さんが好きだったカーネーションの花を送ったことから、母の日が出来たという説が有力です。

 母の日はアメリカが発祥元ですが、日本では明治末期ごろに伝わりました。

カーネーションを渡すのはなぜ?

 母の日といえば、カーネーションを渡すのが定番ですよね。たくさんある花の中でも、母の日に何故カーネーションを渡すのか知っている人は少ないのではないでしょうか。

 母の日のきっかけとなったアンナ・ジャービスさんが教会でカーネーションを配った事が始まりと言われていますが、国によって渡す花に違いがあります。タイではジャスミン、オーストラリアでは菊の花を渡すそうで、決まった花ではなく好きな花を贈る慣習がある国もあるようです。

子どもにわかりやすい解説 

 母の日ってどういう日だろう?と疑問に思っている子どもたちには、わかりやすい言葉で伝えていきましょう。

母の日って何?

 母の日は、お母さんに「いつもありがとう」の気持ちを改めて伝える日だよ。お母さんに感謝していることや、大好きなところを伝えてあげるとお母さんも嬉しい気持ちになると思うな。

母の日はどうやってできたの?

 アメリカっていう国に住んでいた女の人が、お母さんや教会にお花を渡したことがきっかけで「お母さんに感謝する日」が作られたよ。

どうしてカーネーションを渡すの?

 母の日を作るきっかけになった女の人がカーネーションを配っていたから、日本でも渡すようになったの。でも、他の国では違う花を渡したり、好きな花を渡したりと色々違いがあるんだよ。〇〇ちゃんは、どんなお花を渡したい?

母の日はどうやって過ごすの?

 お母さんに「いつもありがとう」の気持ちを込めて過ごすことがとても大切だよ。お母さんにありがとうって思ってる気持ちを言葉に表したり、似顔絵を描いたりするのも良いかもしれないね。子どもに対する母の日の解説はわかりやすい言葉で簡潔に伝えるようにしましょう。お母さんにありがとうを伝える日、ということが理解できれば十分です。
 

カーネーション

母の日にちなんだ保育活動 

 母の日に合わせて、幼稚園や保育園でも「お母さんに感謝を伝える」活動を行いましょう。近年ではひとり親世帯も増えてきているので、どのような形で母の日の製作活動をしていくのかは園全体で取り決めておくことが大事です。

手作りメッセージカード

 画用紙で手作りのメッセージカードを作ってみましょう。乳児クラスなら、カードに指スタンプをしたりシールで飾り付けすると、個性あふれる素敵なカードになりますよ。幼児クラスではとびだすポップアップカードがおすすめです。お母さんの似顔絵を描いてカードに貼り「いつもありがとう」のメッセージを添えたら、完成です!

ぴかぴか金メダル

 いつも家族のために頑張ってくれているお母さんに、ぴかぴかの金メダルを作りましょう。材料は折り紙や厚紙、リボンなどすぐ用意ができるものばかりです。メダルの真ん中にお母さんの似顔絵を描いて「いつも美味しいご飯を作ってくれてありがとう」と感謝の気持ちを伝えながら、お母さんの首にメダルをかけてあげると喜ばれます。


カップケーキメモスタンド

 置いておくだけで可愛いけれど、実用性も有るカップケーキ型のメモスタンドも簡単に作ることができますよ。必要な材料は、カップケーキ用のカップと、紙粘土、クリップ、装飾用のビーズだけです。紙粘土をこねこねとこねて、カップケーキのような形にしたらカップに入れて、ビーズなどで装飾をつけます。紙粘土のてっぺんの中心部分にクリップを挿して、紙粘土がしっかり固まるまで乾かせば完成です!

 メモだけでなく写真を飾ることもできますよ。可愛らしくラッピングしてお母さんに渡せば、素敵な製作プレゼントとなります。

まとめ

 母の日の由来や、わかりやすい解説、母の日の保育活動についてお話ししてきました。日々の感謝を改めて伝える日として、母の日には「いつもありがとう」の気持ちを表現できたら良いですね。

  子どもたちにはわかりやすい言葉で「お母さんに感謝を伝える日だよ。ありがとうの気持ちを込めて、何か作ろうと思うんだけど何が良いかな?」と問いかけ、製作活動の内容を考えていくのも良いかもしれません。ぜひ、参考にしてみてくださいね。