2025年度版、【7月の指導計画(月案)】<0歳児クラス>となります。
前月の子どもの姿、保育目標、「ねらい」「環境・構成」「予想される子どもの活動」「配慮事項」を養護と教育(五領域)毎に記載。食育、健康安全、保護者支援など、さまざまな例を見ながら、自分なりの計画が作れる参考文例・フォーマットをご紹介!
●保育目標
- 一人ひとりの健康状態や生活リズムを把握し、心地よく安心して過ごせるようにする。
- 保育者との信頼関係を築き、愛着を育む中で情緒の安定を図る。
●養護・教育
ねらい
生命
- 気温の変化が激しいため体調の変化に留意する
- 沐浴を取り入れ、快適に過ごせるようにする一人一人の発達の状態や健康面を適切に把握する
情緒
- 保育者との安定した関わりの中で情緒が安定する
- 自分の気持ちを安心して表現できるようになる
健康
- 健康的な生活リズムを整え、心地よく過ごす
- 夏の体調変化に気づき、快適な環境で生活できるようにする。
人間関係
- 保育者との愛着関係を築き、安心感を得る
- 他児への関心を持ち、人との関わりの芽生えを育む。
環境
- 周囲の物や自然に触れながら、五感での体験を楽しむ
- 自ら関わろうとする意欲や好奇心を育む
言語
- 周囲の声や音に興味を持ち、言葉のやりとりの楽しさを感じる
- 喃語や身振りで気持ちを表そうとする力を育む
表現
- 音や感触に反応しながら、自分なりの表現を楽しむ
- 身体全体を使って、感じたことを自由に表す
食育
- 食べることに安心感や喜びを感じる
- 食事のリズムを通して、生活の安定を図る
環境・構成
- 室温は25〜28℃を目安に調整し、サーキュレーターや遮光カーテンなどで快適な空間を保つ
- 静かで落ち着ける場所に布団を配置し、エアコンの風が当たらないように配慮する
- 口に入れる機会が多いため、こまめに玩具を洗浄・消毒(哺乳瓶用消毒液など)する
予想される子どもの行動
生命
- 保育者に抱かれると安心し、穏やかな表情を見せる
- 泣いたり声を出したりして、自分の欲求を表現しようとする
情緒
- 保育者の顔を見て安心したり、後追いする姿が見られる
- 不安や喜びなどの気持ちを、泣く・笑うなどの表情で表す
健康
- 水分補給やお昼寝の時間になると、落ち着いて過ごす姿が見られる
- 暑さや湿度に反応し、泣いたり不快感を示す
人間関係
- 保育者の声に反応して微笑んだり、近づこうとする
- 他者の声や行動に興味を持ち、様子を伺ったりじっと観察する
環境
- 水や氷などの感触に手を伸ばしたり、繰り返し触れて遊ぶ
- 気になる物に向かってずりばいやハイハイで近づこうとする
言語
- 保育者の声に耳を傾け、笑顔を見せたり、声を出して応じる
- 喃語や身振りで自分の思いを伝えようとする
表現
- 音楽やリズムに反応して、手足を動かす姿が見られる
- 気になる素材に触れて、声や表情で楽しさを表現する
食育
- 食事の時間を楽しみにし、表情を明るくして保育者を見つめる
- 食具や手を使って自分で食べようとする姿が見られる
配慮事項
生命
- 子ども一人ひとりの生活リズムや体調に応じて、個別に関わる
- 要求や表情・しぐさを見逃さずに丁寧に応答し、安心感を与える
情緒
- 子どもとのスキンシップを意識的に取り、愛情を伝える関わりをする
- 泣きやすい時期や不安定な気分に寄り添い、安心できる環境を整える
健康
- 室温や湿度、衣服の調整に気を配り、熱中症予防に努める
- 食事・睡眠・排泄などの生活リズムを個々に合わせて調整する
人間関係
- 子どもからの視線やしぐさに丁寧に応じ、関わりの楽しさを伝える
- 子ども同士の関わりには介入しすぎず、安心して関われるよう見守る
環境
- 感覚遊びを取り入れる
- 安全で清潔な環境を整え、自由に探索できる空間を確保する
言語
- 子どもの声や音への反応に応じて、ゆっくり語りかける機会をつくる
- 音やリズムのある絵本や歌遊びを取り入れて楽しむ
表現
- 子どもが表現しやすいように、余裕を持った時間と空間を設ける
- 表現したことに共感的に反応し、自己肯定感を育む関わりをする
食育
- 一人ひとりの食事のペースや姿勢、飲み込みに注意して援助する
- 保護者と連携し、離乳食の進み具合や体調の変化を共有する
●健康・安全
- 安全な環境の中で、安心して過ごせるようにする
- 夏の健康管理に留意し、体調の変化に素早く対応する
●保護者支援
- 登降園時のやりとりを丁寧に行い、子どもの様子を具体的に伝える
- 夏の家庭での過ごし方(水分補給・室温管理等)についてアドバイスする
すぐに使える月案【7月・0歳児クラス】