2025年度版、【6月の指導計画(月案)】<2歳児クラス>となります。
保育目標、「ねらい」「環境・構成」「予想される子どもの活動」「配慮事項」を養護と教育(五領域)毎に記載。食育、健康安全、保護者支援など、さまざまな例を見ながら、自分なりの計画が作れる参考文例・フォーマットをご紹介!
●保育目標
- 気温や湿度の変化に合わせ、快適に過ごしながら健康的な生活リズムを整える
- 季節の自然や音、雨の日の楽しみに触れながら豊かな感性を育てる
●養護・教育
ねらい
生命
- 気温や湿度の変化に応じて快適に過ごせるよう、健康や安全に十分配慮された中で安心して生活する
情緒
- 保育者との信頼関係の中で気持ちを受け止めてもらいながら、自分の思いや欲求を安心して表現する
健康
- 手洗いや排泄後の清潔習慣を身につけようとする
- 活動や運動遊びを通じて、身体を動かす心地よさを感じる
人間関係
- 保育者との信頼関係の中で安心して気持ちを表現し、自己主張をするようになる
- 他児との関わりが増え、まねっこ遊びやごっこ遊びなどを通してやりとりを楽しむ
環境
- 雨やくもりなど天候に興味を持ち、傘やレインコートなどに関心を示す
- 自然物や雨音、湿った空気などを通して、梅雨ならではの季節の変化を感じ取る
言語
- 日常のやりとりや絵本・歌などを通して言葉の数が増え、保育者との会話を楽しむ
- 自分の気持ちを言葉で伝えようとし、「○○ほしい」「これやだ」など表現の幅が広がる
表現
- 絵の具や粘土、雨音のリズムなど、さまざまな素材や音に触れて表現を楽しむ
- 見立て・ごっこ遊びを通して、身近な人や物になりきって遊ぶようになる
食育
- 自分でスプーンやフォークを使って食べる意欲を育てる
- 季節の食材に親しみ、食への興味を広げる
環境・構成
- 梅雨を感じる製作や、傘・かたつむり・あじさいなどの季節物を飾って季節感のある保育室にする
- 室内でものびのびと身体を動かせるよう、すべりにくく安全な空間を確保する
- 言葉のやりとりや感性を刺激する絵本、歌のコーナーを充実させる
- 水や泥、紙、布などさまざまな素材に触れられる遊びの環境を整える
予想される子どもの行動
生命
- 保育者の声かけや手助けを受けながら、衣服の着脱・手洗い・排泄などを少しずつ自分で行おうとする姿が見られる
情緒
- 思い通りにいかずに癇癪を起こすこともあるが、保育者に気持ちを受け止めてもらい、落ち着いていく姿がある
健康
- 保育者の声かけや援助を受けながら、手洗いやうがい、排泄などの生活習慣が少しずつ身についてくる
- 室内外での運動遊びに意欲的に取り組み、身体を動かす心地よさを味わっている
人間関係
- 友だちに関心を持ち、「いっしょにあそぼ」「かして」「どうぞ」など簡単なやりとりができるようになってくる
- 思い通りにならない場面では、怒ったり泣いたりしながらも、少しずつ相手の気持ちに気づき始める様子がある
環境
- 傘や長靴に親しみを持ち、身近な物に関心を寄せながら、季節の変化を感じ取っている
- 雨の日でも室内で積極的に遊び、自分の好きな遊びを見つけて集中する姿が見られる
言語
- 絵本の中の言葉をまねしたり、簡単な会話を楽しんだりと、保育者や友だちとのやりとりを喜んでいる
- 気持ちや願いがうまく伝わらないことに悔しさを感じながらも、言葉での表現を試みようとする姿がある
表現
- 雨音をまねしたり、指で絵の具をぬったり、手や体を使って自由に表現することを楽しんでいる
- 見立て遊びやごっこ遊びを通して、身近なものになりきって遊ぶ中で想像力を膨らませている
食育
- スプーンやフォークを使いながら、「じぶんでたべたい」という気持ちを持ち、意欲的に食事に取り組んでいる
- 食事の前後に手洗いや口拭きなどの流れを少しずつ理解し、自分から行おうとする姿が見られる
配慮事項
生命
- 気温や湿度の変化に敏感な時期のため、室温や湿度をこまめに調整し、汗をかいたときや濡れたときにはすぐに着替えられるよう、着替えの準備や声かけを丁寧に行う
情緒
- 不快な感覚や気持ちの揺れがあったときには、子どもの気持ちを代弁し、寄り添う姿勢を大切にする
健康
- 体調や発汗に注意し、こまめな着替えと水分補給を促す
- 動きが活発になるため、安全な環境づくりに努める
人間関係
- トラブルが起きた際には感情の代弁を行い、相手の気持ちに気づけるよう丁寧に仲立ちする
環境
- 雨の日でも楽しめる室内環境を工夫し、制作や感触遊びなどで季節感を取り入れる
- カーテンを開けて天気に興味を持てるようにする
言語
- 子どもの言葉を丁寧に受け止め、肯定的に応答する。言葉に詰まる場面では保育者が補い、やりとりの喜びを育てる
表現
- 自由に表現できるような環境を整え、過程を大切にしながら一人ひとりの表現を認めていく
食育
- 子どものペースを大切にし、好き嫌いには無理なく関わる。食べる楽しさを感じられるよう、保育者が丁寧にかかわる
●健康・安全
- 梅雨のジメジメした気候や気温変化からくる体調不良に注意し、十分な休息・衛生管理・室内環境調整を行う
- 活発に遊ぶ子どもたちが安全に過ごせるよう、室内の安全点検とこまめな清掃に努める
- 雨天時も運動機会が取れるよう、室内遊具やマットを活用する
●保護者支援
- 着替えや汗取り用の衣服など、梅雨時期の持ち物についてわかりやすく伝える
- 食欲や睡眠、気分のムラなど家庭で気になる変化があれば相談しやすい雰囲気をつくる
●ダウンロード
すぐに使える月案【6月・2歳児クラス】