5月4日は「みどりの日」です。大型連休中の祝日なので、幼稚園や保育園がお休みなところも多いですよね。そもそも「みどりの日」はどういう由来があって祝日になったのか、何をする日なのか知っていますか?
ここでは「みどりの日」の由来や、子どもたちにもわかりやすい解説などをご紹介していきます。
目次
>みどりの日の由来
>子どもにわかりやすい解説
>みどりの日にちなんだ保育活動
>まとめ
●みどりの日の由来
まずは、みどりの日にはどういう由来があるのか知っておきましょう。
みどりの日とは?
みどりの日は、自然や緑を大切にするための日で「自然に親しむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ」という意味があると示されています。つまり、自然の恵みに感謝し、自然に触れることで豊かな心を養う日ということができます。
みどりの日の由来
本来、みどりの日は昭和天皇の誕生日である4月29日に制定された国民の祝日でした。第二次世界大戦後の1948年に天皇誕生日と改定されましたが、1989年に昭和天皇が崩御したことで平成天皇が即位し、天皇誕生日が変更になるため、4月29日は平日になる予定でした。
しかし、大型連休中の祝日を廃止すると国民生活に影響が及ぶ可能性があると示唆し、祝日として残すために1989年に4月29日は「みどりの日」として制定されたと言われています。
なぜ「みどりの日」という名になった?
昭和天皇の天皇誕生日から「みどりの日」と名称が変わりましたが、このような名前がついたのは、昭和天皇が植物学者として活躍したことに由来しています。みどりの日には自然の豊かさに触れ、自然の恵みに感謝して過ごしましょう。
「みどりの日」が4月29日から5月4日に変更になった理由
2005年の祝日法改正で4月29日は「昭和の日」に制定されました。これは、昭和という激動の時代を風化させないといった理由があったと言われています。
昭和の日が制定されたことに伴い「みどりの日」は5月3日の憲法記念日、5月5日のこどもの日の間である5月4日に変更され、正式な祝日となりました。
●子どもにわかりやすい解説
みどりの日の由来や、どのような日なのか知ることができたら、子どもたちにわかりやすい言葉で伝えていきましょう。
みどりの日はいつ?
みどりの日は、5月4日だよ。ゴールデンウィークの中のお休みの一つだから、幼稚園や保育園はお休みだけど、おうちの人と楽しく過ごしてね。
みどりの日はどんな日?
みどりの日は、みんなの周りにある自然に感謝して「ありがとう」の気持ちを伝える日だよ。お散歩の時に見かける花や植物を大切にしていこうね。
みどりの日には何をする?
みどりの日は、自然と触れ合って過ごすと良いかもしれないね。園庭に咲いている花を観察したり、葉っぱや枝を使って、何かを作ってみるのも楽しいよ。
子どもたちに由来を伝えるときは、わかりやすい言葉で簡潔に伝えるよう心がけましょう。身近な自然を探したり、観察する機会になれば良いですね。
●みどりの日にちなんだ保育活動
みどりの日は、前述した通り「自然の恵みに感謝し、自然に触れることで豊かな心を養う日」です。保育活動にも取り入れ、積極的に自然と触れ合いましょう。
身近な植物探しをする
園庭やお散歩コースなどの身近な場で、植物を探して観察してみましょう。普段はあまり気にかけない花や草を実際に手に取り、感触や香りを知ることで、植物に関心を持つきっかけとなるかもしれません。
季節によって咲く花が変わることや、木からティッシュペーパーや紙などを作ることができるという普段の生活に関わることも一緒に伝えていくと「知らなかった!」と子どもたちも夢中になりますよ。
園庭や公園の自然をスケッチする
子どもたちのすぐ近くにある自然をスケッチするのも、みどりの日の活動として楽しむことができますよ。子どもたちがそれぞれ好きな場所を選び、見つけた自然を絵に描いて表現しましょう。完成した作品を保育室内に飾ると、あっという間に自然に囲まれた素敵な空間が出来上がります。
植物を育てる
植物や自然を大切にする体験として、実際に植物を育ててみるのもオススメです。種を蒔き、水やりをして、芽が出て花を咲かす成長過程を見守ることで、植物を大切にする気持ちを育てていきましょう。この時期は朝顔やホウセンカなどの花が育てやすく、夏には鮮やかな花を咲かすことができるでしょう。
葉っぱや木の実を使って製作遊び
お散歩へ出かけた時に、葉っぱや木の実、落ちている花びらなどを集めて製作遊びを楽しみましょう。紙粘土に葉っぱをぎゅっと押し当て、ゆっくり離すと葉脈をしっかり観察することができます。自然の素材たちを貼り合わせたり、音のなる楽器を作ってみたりと、楽しい製作遊びができますよ。
●まとめ
みどりの日の由来や、子どもにわかりやすい解説についてお話ししてきました。普段から自然に触れて過ごしている私たちですが、みどりの日には改めて自然の恩恵に感謝し、過ごしていきたいですね。子どもたちと一緒に身近な自然を探して、よく観察したり、製作遊びを楽しんだり「自然って面白い!」と思えるような保育内容を考えてみてください。