保育の学び

子どもの靴のサイズの選び方

 子どもの靴のサイズは思っているよりも早くサイズアウトすることが多いので、大きめを買っているという方も多いですよね。靴のメーカーによって、同じサイズでも大きさが微妙に違ったりと靴選びはなかなか難しいものです。足のサイズに合わない靴を履いていると、歩き方や骨の成長に影響があると言われています。

 そこで、今回は靴のサイズの選び方やサイズアウトの目安をお教えしていきます。

目次
靴のサイズの選び方
サイズの合わない靴を履いているとどうなる?
靴選びのポイント
まとめ

靴

子どもの靴のサイズの選び方 

 子どもの靴はジャストサイズのものを選ぶことが重要です。まずは、子どもの足のサイズを測り、正確な寸法を知っておきましょう。

足のサイズの測り方

 メジャーを使って、踵の一番出っ張っている部分から親指の先までの長さである「足長」と、親指と小指の付け根にある出っ張った部分を一直線に測った長さである「足幅」と、足幅を測ったところと同じ部分をメジャーで一周したときの長さである「足囲」を測ります。

 子どもをまっすぐ立たせて計測すると正確な寸法が取れますが、動き回ってうまく測れないこともありますよね。現在は「フットメジャー」といって足を乗せるだけでサイズを簡単に測ることができる機器があるので活用してみると良いでしょう。

靴のサイズは実寸+0.5cm〜1cm程度

 靴のサイズは、足長のサイズ+0.5cm〜1cm程度が好ましいとされています。靴のつま先にある程度空間が必要で、この空間がないと歩きづらかったり、窮屈に感じてしまいます。実際に靴を履いてみて、つま先に余裕があるか確認しましょう。靴の上からの確認が難しい場合は中敷きを取って、その上に足を乗せてみると確認することができますよ。

サイズアウトの目安

 子どもの足は、3歳くらいまでは半年で1cm成長し、それ以降は半年で0.5cm成長すると言われています。1〜3歳までは3ヶ月ごと、それ以降は半年を目安にサイズの確認をして買い替える事をお勧めします。

 中敷きを取り出し、つま先と靴の先の空間が2〜3mm程になったらサイズアップすると良いですね。

サイズの合わない靴を履いているとどうなる?

 子どもの足の成長ペースは思っているよりも早く、この間買い替えたばかりなのに…と驚く人も多いです。サイズアウトの目安を参考にして、確認をしっかりするようにしましょう。

大きめの靴は足は変形する恐れがある

 子どもの骨は大人の骨とは違い、ほとんどが軟骨です。サイズの大きい靴を履いていると、靴の中で足が動き過ぎてしまい、つま先がぶつかって指が曲がってしまうなどの変形する恐れがあります。

運動量低下の可能性も

 合わない靴を履いていることで、動きにくくなってしまったり、疲れやすくなることで、運動量が低下する可能性もあります。運動量が減った影響で足の筋力が十分につかず、姿勢が悪くなったり、正しい歩き方が出来なくなってしまう場合もあるのです。

浮き指や外反母趾になる

 浮き指とは、足裏を地面につけたとき、指が浮いて接地していない状態のことを指し、現代では6割以上の子どもが、この浮き指であると言われています。浮き指になると、歩行や踏ん張るときに正しく指に力を入れることができず、身体のバランスが崩れてしまいます。怪我のリスクや運動能力の差にも繋がるので注意が必要です。

 また、足の親指が外側に曲がる「外反母趾」や足の小指が内側に曲がる「内反小趾」にもなりやすく、足の付け根に痛みがでるという症状も見受けられます。そのような症状が出たときは一度、靴のサイズが合っているかチェックすることが大切です。

 

上履き

靴選びのポイント 

 靴のサイズの測り方や、サイズの合わない靴を履いた時の影響を知った上で、靴選びのポイントもおさえておきましょう。デザイン性だけでなく、子どもの靴は機能面もしっかり考慮して選ぶことが大事になってきます。

甲の部分がしっかり密着しているか

 甲の部分がしっかり靴と密着していることで、自然な歩行を促すことができます。子どもの場合は調節可能なワンタッチテープのタイプの靴がおすすめです。

かかとが支えられているか

 かかとが支えられていると、足が靴の中で動かないよう固定され、安定した歩行ができるようになります。かかとの骨を成長させるためにも、かかと部分が深めでしっかりしているものを選ぶと良いでしょう。

靴底が指の付け根でしっかり曲がるか

 靴底が硬すぎると、前に進むための蹴り出しが上手に出来ず、発達を妨げると言われています。靴底は柔らかい素材のもので、靴と足が曲がる位置のずれがないかも一緒に確認しましょう。

軽くて通気性の良いものを選ぶ

 靴自体が重いと、子ども自身歩くのが大変で疲れてしまいます。引きずるように歩いてしまったりと、歩行の仕方にも問題が出てくるため、なるべく軽いものを選びましょう。

   また、快適に動けるような通気性や吸湿性のある靴を選ぶと、足の衛生面も安心です。子どもは大人よりも汗をかきやすいので、通気性の有無も大切なポイントとなります。

 

まとめ

 靴のサイズの選び方に関してのお話をしてきました。子どもの足の成長は早いので、サイズアウトすることを考えて、つい大きめを買ってしまいがちですが、実寸+0.5〜1cmを目安に靴を選ぶようにしましょう。サイズが合っていないと歩行の仕方や足の骨に影響が出てくるので、靴選びのポイントとともに子どもにあった靴選びをしてみて下さいね。