
子どもたちが普段なにげなく食べているごはんにも、昔から大切にされてきた意味や文化があります。
8月はお盆の行事をテーマに、年長児が食文化に親しむ食育活動の内容や進め方を紹介します。
活動を通して、食への興味だけでなく、家族とのつながりも感じるきっかけになると良いですね♪
1.お盆の行事食とは?
お盆は、先祖の霊を迎え、感謝の気持ちを込めて過ごす日本の伝統的な行事です。
この期間には、精進料理と呼ばれる、肉や魚を使わない野菜中心の料理がよく食べられています。
1-1.代表的な行事食
お盆でよく食べられる代表的なものを紹介します。
- 精進料理(煮物、和え物、野菜の天ぷらなど)
- おはぎ
- そうめん
こうした食べ物には、「ご先祖さまへの感謝」や「健康を願う気持ち」が込められています。

2.お盆を知るための保育活動
ここからは保育活動に使えるアイディアをご紹介します。
2-1.絵本や写真でお盆の話をする
・お盆の由来や、どんな風に過ごすのかを、イラストや写真を見せながらお話しする
・精霊馬の意味(ご先祖さまの乗り物)を伝え、ナスやきゅうりで実物を作ってみる
2-2.精進料理を見てみよう・食べてみよう
- 代表的な精進料理(かぼちゃの煮物・ほうれん草のおひたし・ごま和えなど)を実物または写真で紹介。
- 給食に取り入れて、「これがお肉を使わないごはんだよ」と伝えながら食べてみる。
2-3.家庭でのお盆の様子を話し合う
「おうちでどんなごはんを食べた?」「おじいちゃんおばあちゃんと何をした?」など、家庭でのお盆の様子をみんなで話し合う場をつくります。

まとめ
子どもたちにとって「お盆」はまだ少し難しいテーマかもしれませんが、精進料理にふれたり、家庭での経験を共有したりすることで、食を通じて文化や感謝の心を育てるきっかけとなることが期待できます。
今後も季節や行事に合わせた“食の学び”を大切にしていきましょう!