保育の学び

イヤイヤ期はなぜあるの? それを知れば子育てや保育がもっと楽しくなる!

子どもたちと接する中で、食事場面で困ったり悩んだりしたことがある!という方は多いのでのはないでしょうか。
ここでは子どもが給食を食べない時のおすすめ
対応方法を、お教えします!

目次
>イヤイヤ期とは
>イヤイヤ期の子どもへの関わり方
>イヤイヤ期の大切さ

イヤイヤ期とは

 イヤイヤ期は、2歳前後に表れてくることが多いです。大人が何を言っても「イヤ」や「ダメ」など断られることが増えてきて、自分のやりたいことだけを本能のままに突っ走って行う。このような姿が見られる時期のことをイヤイヤ期と言います。

 洋服の着脱や手洗い食事など、「ジブンデ」と言って大人がお手伝いすることを拒否する姿をよく見られるのではないでしょうか。もちろん、それらを全て自分で行うことは難しい時期です。ですので、なかなか進まずイライラして”泣く”ということになります。これも立派なイヤイヤ期の特徴になります。

 そんな大人にとっては困った行動をする子どもに対してどのような言葉掛けや関わりをしていけばいいのでしょうか。

お母さんと女の子

イヤイヤ期の子どもへの関わり方

 「イヤ」や「ダメ」と言う時の子どもの気持ちは、「ぼくはこうしたい」「わたしはこれが好き」など自分で決めたいという心境の表れです。そんな時に大人が「○○しなさい」「○○はだめでしょ」と子どもの気持ちを無視して決めつけてしまうと、今度は大きな声で叫んだり、泣いたりして更に対抗してくることに繋がってしまいます。
 そうならない為には、「嫌だったんだね」「こうしたかったんだね」などとまずは子どもの気持ちを受け止めることが大切です。しかし、受け止めたからといって全て子どもの思いのままにすることはよくありません。子どもの主張を受け止めたうえで、お互いに折り合いをつけることを知らせていきましょう。

 例えば、ごはんを食べたくない、遊びたいという子どもに対して「お腹が空くからわたしは食べてほしいな。これだけやったら食べようね」というように気持ちを受け止めつつ、大人の思いを伝えることで自分の気持ちを理解してもらえたという安心感や信頼が生まれ、それと同時に相手にも思いがあることを知ります。その経験の積み重ねによってだんだん我慢もできるようになってくるのです。

イヤイヤ期の大切さ

 「イヤ」という自分の意見を言えた大切な言葉は自我の芽生えです。間違った関わり方をしてしまうとせっかく芽生えた自我を摘み取ってしまうことになるのです。このひとつの成長の過程にしっかり向き合うと今後、人の気持ちを大切にしようという心も育ちます。

ぜひ、イヤイヤ期のこの時期を大切にしていただき、子どもの良い成長に繋げることができたらと思います。