園でも日常的に行われているお散歩は子どもたちも大好きですよね。楽しい時間のお散歩は、保育士にとっては危険も隣り合わせで、子どもたちと行動しながらも色んなことを考え常に気を張って動いています。ここでは、お散歩の危険性やどこまで気をつけるべきかを簡単にお教えします!
大事な子どもたちの命を守るために、しっかりと知識を身につけておきましょう。
目次
>楽しいお散歩は危険と隣り合わせ
>お散歩に行く前の注意点
>お散歩中はどこに気をつけるべき?
>お散歩から帰るときの注意点
>まとめ
●楽しいお散歩は危険と隣り合わせ
お散歩は園から少し離れて公園へ遊びに行ったり、道を歩きながら季節を感じたりと園生活に欠かせないものですよね。そんなお散歩も、ただ楽しむだけではなく危険なことがあると認識しておくことが大切です。
また、お散歩は「行く前、お散歩中、帰るとき」と大きく分けて3つの場面で気を付けておくべき事項があるので、どのような場面で何に気をつけるべきなのか把握しておきましょう。
近年、お散歩中の事故が増加
ここ数年のニュースの中で、お散歩中の子どもたちの列に車が突っ込み怪我をするなどの悲しいニュースが増えてきています。保育士がどんなに気をつけていても、不慮の事故は起きてしまうことがあります。お散歩コースを定期的に見直し、危ないと思った場所を保育士間で共有しておくと安心できますよ。
子どもの思いもよらない行動が怪我や事故につながる
お散歩はクラス単位で行くことが多いですが、お散歩につく職員の数もそう多くはありません。先頭を歩く保育士と、最後尾を歩く保育士、最低でも2名の保育士が必要になってきますが、子どもたちはお散歩中でも思いもよらない行動を起こします。もしも、のことを考えて歩きながら子どもたちの様子をしっかり観察しましょう。
●お散歩に行く前の注意点
お散歩は行く前から注意しておくことがたくさんあります。事前準備ができていない状態でお散歩に出かけると怪我や事故に繋がるので、お散歩前は気持ちを新たに引き締めて行動するようにしてくださいね。
子どもの人数確認は必須
お散歩に行く前は必ず子どもの人数確認を行います。当日の出席人数と外遊び不可でお散歩できない子の人数の兼ね合いを把握しておきましょう。お散歩後に公園で遊ぶ、といったときに連れてきた人数を把握していないと、子どもの置き去りに気づかない危険性があります。
子どもの衣類は適切か確認
お散歩は楽しい反面、怪我が起きやすい時間でもあります。外気温やお散歩の行き先に適した衣類を子どもたちが身につけているか確認することが大事です。虫取りが楽しめる公園や少し足場の悪い道路を通るといった場面があれば、短いズボンではなく長ズボンを履かせるなど、怪我防止のため衣類のチェックをしておくと安心できますよ。
行く先を園に残る保育士に伝える
お散歩するだけであっても、行き先やお散歩ルートは園に残る保育士に伝えておきましょう。万が一、地震が起きたときなど他の保育士が子どもたちを助けに行くために、居場所を知っておくことが危険を回避する一つの手段になります。お散歩中に不審者情報が入ったりする場合もあるので、必ず行き先は伝えてから園外に出てください。
●お散歩中はどこに気をつけるべき?
いざお散歩に出発したら、子どもたちといろいろな会話を楽しみながら行動していきます。子どもたちと話をしながらも気をつけなくてはいけない点をしっかり確認して危険のないよう歩みを進めましょう。
信号待ちは道路から離れたところで
お散歩中に信号待ちをする時は、必ず道路から一歩以上離れた場所で待つようにしましょう。道路に近い位置に立っていると車の事故に巻き込まれる可能性があります。また、道路側には保育士が立つようにして、道路を行き交う車が危なくないか子ども達を見ながらも注意を払ってください。
怪しい人物には近寄らないよう臨機応変にルート変更をする
園外では色んな人が歩いています。中には日中でもお酒を飲んで酔っ払っている人がいたり、攻撃的な言葉を話しながら歩いている人に出くわす可能性もあります。万が一、お散歩中にそのような人を見かけたら、自然に少し遠回りをして近寄らないようにすると良いでしょう。子どもたちに攻撃的なことをされない、とも言い切れないので子どもの近くを歩く周囲の人をよく見ておくことも大事です。
工事中の場所や季節によってカラス(烏)の有無にも目を向ける
お散歩途中の道で道路工事をしている時期があれば、なるべく工事をしている場所に近寄らないようなルートを組みましょう。また、カラスの子育て時期になると攻撃的なカラスが増え、お散歩中の子どもたちを襲ってくる可能性もあります。お散歩の道中や、公園などではカラスの有無にも目を向け、危険がないか気をつけましょう。
●お散歩から帰る時の注意点
楽しいお散歩から帰るときも、注意しなくてはいけない点がいくつかあります。最後まで楽しむためにも、気を抜かずに行動してくださいね。
行きと同じく、人数確認は必須
お散歩中だけでなく、行った先の公園などで一度子どもたちがバラバラになって遊び、帰る頃に集合したら必ず人数確認を行ってください。お散歩前の人数確認と同じ人数かチェックすることで、子どもの置き去りを防止します。
子どもたちの様子を注意深く見る
お散歩の帰り道は、遊び疲れてしまったり歩き疲れてしまったり、お腹が空いていたりと行きとは違った様子の子どもたちが多く見受けられます。そういったときは怪我が起きやすいので、歩くペースを考えてみたり、楽しく帰れるようになぞなぞや、クイズを出しながら歩くなど工夫してみると良いでしょう。
●まとめ
お散歩の危険性や注意点を大きく3つの場面に分けて、お話ししてきました。お散歩は子ども達も大好きで、気分転換にとても良い時間ですよね。子どもたちと一緒に楽しむためにも、お散歩前から人数確認等の注意点を保育士間で共有し、危険な場所や人には近寄らない、臨機応変な行動が求められます。
一度どういう点を注意していくべきなのか、改めて考え参考にしてみてくださいね!