目次
>お正月の由来 子どもにもわかる解説
>お正月っていつまで?
>お正月にまつわるさまざまな由来
>お正月遊びの由来と意味
>お正月のクラス活動アイディアを年齢別にご紹介
>まとめ
●お正月の由来 子どもにわかる解説
お正月は昔からある行事です。年神様と呼ばれる神様が新しい年になると家に来て、家族が健康で過ごせるように見守ってくれるという言い伝えが由来となっています。
●お正月っていつまで?
地域によって異なりますが、一般的には「松の内」や「小正月」までがお正月と呼ばれていることが多いです。
呼び方 | 期間 |
元日(がんじつ) | 1月1日のこと(元旦は元日の朝) |
三が日(さんがにち) | 1月1日から3日までのこと |
松の内(まつのうち) | 1月1日から7日までのこと |
小正月(しょうしょうがつ) | 1月1日から15日(地域によっては20日)までのこと |
●お正月にまつわる様々な由来
お正月には子どもたちが知っているものがたくさんあります。由来や意味を知っておくと散歩先などで見かけたとき、スムーズに説明ができますよ。ぜひ一通り目を通しておきましょう。
【おせち】
おせちは、お節句(せっく)に神様にお供えした食べものが由来になっています。おせち料理にある食べ物にはそれぞれおめでたい由来があるのです。
おせち料理 | 意味など |
かまぼこ | 紅(あか)色は「めでたさ」 白色は「神聖」を表します。 紅白は縁起がよい色です。 |
だてまき(伊達巻) | 伊達者(だてもの・おしゃれな男の人)の着物を表します。 |
栗きんとん | 金色に輝く宝物を表しています。 栗は「勝ち栗」といって演技が良い食べ物 |
黒豆 | 「まめ」は健康を意味します。健康への願いが込められています。 |
【お年玉】
昔は年神さまにお供えしたお餅を配っていたことが由来になっています。もともとは新年をお祝いするためにもらっていたのがお年玉です。今ではお餅ではなくお小遣いになり、子どもにあげる風習に代わっていきました。
【門松】
年神さまが家にきたときに、松の木に宿るとされていたことが由来になっています。門松を飾っている期間イコール年神さまが家にいらっしゃる期間になるので、松の内(1月1日〜1月7日)の間は門松を飾っておくことが多いです。
【年賀状】
昔日本では、親戚やお世話になった人のお宅に新年のあいさつにいく風習がありました。しかし遠くの人にはなかなか伺えないので、書面で年始の挨拶をするようになったのがはじまりとされています。
●お正月遊びの由来と意味
お正月遊びはクラス活動に取り入れている園も多いですよね。それぞれの遊びにはお正月らしい意味合いが込められているので、しっかりおさえておきたいですね。
【凧揚げ】
中国では占いの道具でした。日本に伝わると、初めは貴族の遊びでしたが、そのうち男の子の誕生祝いとして使われるように。そして今では「願い事を天まで届ける」という意味でお初月の遊びに変わっていきました。
【羽根つき】
女の子の初正月に羽子板を贈る風習から、羽根つきも次第にお正月遊びに変わっていきました。ちなみに羽子つきでまけた時は魔よけの意味を込めて顔に墨が塗ります。
【双六】
昔は将棋のように2人だけで遊ぶ遊びでした。しかしサイコロがつかわれるようになってからは、多くの人が遊べる今の形に変わっていったとされています。
【こま回し】
こちらも凧揚げ同様、初めは貴族の遊びだったものが、次第に庶民に伝わるようになりました。最初のこまは先のとがった貝殻だったそうですよ。
【福笑い】
「笑う門には福がくる」と言い伝えから面白い顔を見て笑うことができる福笑いを正月にするようになったのがはじまりです。
●お正月のクラス活動アイデアを年齢別にご紹介
お正月にまつわる由来がわかると、クラス活動に取り入れたくなりますね。ここでは発達年齢にあわせた遊びや絵本、紙芝居をご紹介しています。
0・1歳児
【コマ回し】
折り紙でつくるコマは口に入れても比較的安全なので乳児クラスに人気の遊びです。コマを回すことはもちろん、動くコマをみるのも大好きな年齢です。ぜひたくさん用意して、クラスみんなで楽しめるようにしましょう。
【お正月の絵本】
「だるまさん」シリーズ
言わずと知れた名作ですね。実際のだるまを見る機会がお正月はあるかもしれません。繰り返し保育士と一緒に楽しみたい絵本です。
2・3歳児
【羽根付き(画用紙で作った墨付き)】
牛乳パックや段ボールを使って、羽子板を作りましょう。持つ部分はトイレットペーパーの芯や、あらかじめ持つ割り箸で芯を作っておくのがおすすめです。そして、黒い色画用紙で墨のように丸やバツを作って両面テープをつけておきましょう。負けた時に友だちから「ぺったん!」と貼ってもらえたら、負けても楽しいですね。
【お正月の絵本】
もうすぐ おしょうがつ
かわいい動物がたくさんでてくるこの絵本は、お正月にまつわるものもたくさん登場します。大きいサイズなのも読み聞かせしやすくていいですね。
4・5歳児
【手作りすごらく】
双六のマス目はあらかじめ保育士が作っておきましょう。ミッションの箇所を決め、子どもたちにそれぞれミッションを考えてもらいましょう。「好きな遊びはなに?」「ブランコの色は?」と答えたら楽しくなるようなミッションが考えられるように声かけしていきたいですね。
【十二支の由来】
十二支のはなし(紙芝居)
年賀状制作では十二支の話をすることがあるかもしれませんね。紙芝居を使うことでより十二支に対するイメージがわきやすくなります。
●まとめ
お正月は年神さまを迎える大切な行事でしたね。子どもたちにとっても身近な存在の正月にはさまざまな由来があることがわかりました。クラス活動でお正月遊びなどを取り上げる際にはぜひこの記事を参考にしていただけたら嬉しく思います。