保育の学び

【2022年4月幼稚園・保育園】入園前の準備物と心構え

  新年度に入ると、入園前の準備が大詰めになります。保育士として子どもたちが楽しい園生活を送れるよう、事前にしっかりと準備しておくことが大事です。今回は、保育士が入園前に準備しておくものや、入園を迎えるにあたっての心構えをお話ししていきます。

目次
保育士が入園前に準備しておくもの
入園を迎えるには、どのような心構えが必要?
まとめ

保育士が入園前に準備しておくもの

 入園シーズンは、子どもや保護者だけでなく保育士側も緊張しますよね。入園を迎えたときに慌てたり、準備しておけばよかった!と後悔しないためにも、準備リストを作っておくことをおすすめします。

子どものものを置く場所の名前を貼り

 必ず必要になってくる準備は、子どものものを置く場所に名前のシールを貼ることです。上着や鞄をかける場所、靴箱、お道具箱置き場など、子どもの私物の置き場所を明確にするためにも、名前シールがしっかり貼られているか確認しましょう。名前だけでなく、マークシールも一緒に貼り、個人のマークを決めておくと、子どもが「このマークの場所は自分のところ」と覚えられるので、おすすめです。

クラスに入るのが楽しくなる壁面飾り

 初めての部屋に子どもたちはドキドキしていることでしょう。少しでも安心して楽しめるような部屋にするために、可愛らしい壁面飾りを作って飾ると良いですよ。乳児クラスではモビールなど、揺れる手作りのおもちゃがあると温かみがあり、子どもの目を惹きます。

読み聞かせ用の絵本やペープサート

 入園時は子どもたちも初めて親と離れるので、涙している子も多くいます。気持ちを落ち着けるためにも、読み聞かせような絵本やペープサートなどの保育ネタは多く準備しておくことが大切です。ただ歌を歌うだけでなく、ペープサートを作って動かしながら歌うだけで、子どもたちは「楽しそうだなぁ」と集中してみることでしょう。子どもの年齢にあったものを選び、用意しておいてくださいね。

室内の清掃にプラスして危険な場所がないかチェック

 子どもたちを迎えるにあたって、室内の清掃は必要不可欠です。隅々までに気を配ることで「子どもを安心して預けられる場所」だという印象を保護者に与えられます。また、清掃にプラスして危険な場所がないかのチェックもしておきましょう。ドアのささくれや、建具に不安定なところはないか、おもちゃの破損なども事前に確認しておく必要があります。

 

2人の幼稚園児

入園を迎えるには、どのような心構えが必要?

 保育ネタや園で必要なものを色々と準備をしただけでは、まだ入園を迎えるのに不安がありますよね。どのような心構えをしておくと、安心できるのか考えていきましょう。

入園式当日、入園式後の慣らし保育の流れを確認する

 入園式当日は普段の保育と違うため、1日の流れを把握しておく必要があります。どのようなタイミングで保護者に声をかけるかなど、事前に確認し心構えをしておきましょう。また、入園式後の保育は慣らし保育で少しずつ園に慣れていくリズムで生活するところが多いです。何時のお迎えで、どのような保育内容にするのかなど入園前に考えて焦らないようにしておきましょう。

どんな時も笑顔で対応する

 入園してくる子どもたちは、色々な反応を見せてくれます。嬉しくなってテンションが高くなってしまう子や、不安で泣き出してしまう子など反応は様々です。そのような子どもたちをまとめるのはとても大変ですが、どんな時も笑顔で対応するよう心がけましょう。保育士が笑顔で明るく対応していると、子どもも保護者もホッとしますよね。大変な時こそ笑顔で!という気持ちを忘れないことが大事です。

担当年齢の大まかな成長過程の理解を深める

 自分が担当するクラスの年齢での成長過程はどのようなものか理解を深め、心構えをしておきましょう。子どもに対して適切な対応をするためにも「今どのような成長過程なのか」を理解していないと、子どもとの信頼関係を築くことができません。成長過程は個人差がありますが、大まかな内容は理解しておくようにしましょう。

園内のルールやマナーをしっかり確認する

 それぞれにルールやマナーがあり、対応の仕方も園によって様々です。子どもの衣類はフードが無いものを用意してもらうなどのお願いや、トラブル防止のため園内に私物のおもちゃを持ってこないなど、ルールがある場合はしっかりと確認しておきましょう。保護者の方に相談された時や質問された時に曖昧な返事をしてしまうと「大丈夫かな?」と不安に思われてしまうので、しっかりとした線引きをして心構えをしておくことが大切です。

子どもの名前と顔を覚える

 入園前に面談を行なったり、家庭調査票から子どもと保護者の顔を事前に確認し、覚えておくと良いでしょう。名前と顔が一致していないと、声をかけるタイミングを逃してしまったり、恐る恐る対応してしまうことになります。名札をつけている園もありますが、なるべく事前に顔と名前を覚えて、安心してもらえるようにしたいですね。

 

家族の後ろ姿

まとめ

 入園前の準備と心構えについてお話ししてきました。入園前後は本当に慌ただしく、あっという間に時間が過ぎてしまいます。初めての子どもたちと少しでも楽しい時間を過ごすために、事前に準備を行っておくことが大切です。

  保育ネタはたくさん用意しておくと安心できるので、時間があるときに作ったり手遊び歌を覚えると良いですよ。準備物だけでなく、入園に向けての心構えをしっかりとして、安心できるような環境作りを行っていきましょう!