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【資格紹介】モンテッソーリ教育

保育士資格・幼稚園教諭資格とは別に取得していればキャリアアップに繋がる資格を紹介します。今回取り上げた資格は「モンテッソーリ教育」になります。

●モンテッソーリ教育とは

近年日本では、将棋棋士の藤井壮太氏が受けていた教育法としても注目を集め始めているモンテッソーリ教育ですが世界ではAmazonやGoogleの創設者もモンテッソーリ教育を受けていたとして有名です。そんなモンテッソーリ教育ですが、名前は聞いた事はあるけれど詳しくは知らないという方が多いのではないでしょうか。こちらの記事では、そんなモンテッソーリ教育に関して紹介していきたいと思います。

●モンテッソーリ教育の目的

モンテッソーリ教育とは、マリア・モンテッソーリというイタリアの女性によって考案された教育法です。モンテッソーリ教育の目的は「自立していて、責任感と他人への思いやりがあり、生涯学び続ける姿勢をもった人間を育てる」ことです。

モンテッソーリ教育法で一番有名なのが、教具を用いた「お仕事」という活動です。働くという意味の仕事とは全く異なり、モンテッソーリ教育では普段の活動を「お仕事」と呼びます。しかし、日本ではンテッソーリ活動自体の事を「お仕事」と呼ぶこと多いです。お仕事にどのような活動があるのかというと「日常生活の練習」「感覚教育」「言語教育」「算数教育」「文化教育」の大きく5種類に分けられます。

この5つの種類の中から子どもの興味や発達にあわせて提供される活動の事を総じて「お仕事」と呼ばれています。。

保育士2人と子ども3人

●モンテッソーリ教育のメリット・デメリット

モンテッソーリ教育を受けると具体的にどのような子どもの成長に繋がるのでしょうか。まず、メリットとしては集中力が養われ、お子さんの興味のある分野の知識や個性が伸びます。また、お仕事を繰り返し行うことで、日常生活の中で成功体験を沢山感じ自己肯定感が高くなると言われています。

デメリットとしては、体を沢山動かしたい子には不向きなケースもあります。ただし、全く向いていない。というわけではなく、体を動かしたい子も、お仕事に集中する時間を無意識のうちに経験することで少しずつ集中できる時間が伸びる。というケースもあります。また、モンテッソーリ教育の目的が自立や個性を伸ばす教育のため、お集まりがない園や、お集まりがあっても、その時間に子供がお仕事に集中している場合は無理やりお集まりには参加させず、終わってから参加すればいい。というケースが多く、集団行動や協調性をあまり重要視していないため、保育園でモンテッソーリ教育を受けて、通常の小学校へ進学するとギャップに困惑する可能性があります。

モンテッソーリ教育は専門性も高く、難しい部分もありますが一番大切な事は、子どもができないのは当たり前だから大人が手伝う。ではなく、子どもが一人でできるように大人が手伝ってあげる。そのために子どもの行動の意味を考え、今なにに興味をもっているか、観察してあげてみください