
このノートでは、こどもといきいきした会話を築くためのちょっとしたコツを紹介します。でも、あんまり気にしないでください。なによりも会話は力みすぎないことが大事。ちょっと頭の片隅に置いておくことで、ちょっぴり役に立つ、隠し味的なお話です。
みてみて!って言われたら?
こどもはよく「みて!」と言います。大人からしたら大したことではなくても、何でも見てもらいたがります。そんなとき前々回のノートにも上げたように、「凄い」としか言いようがなかったりしませんか?
こどもは大人が自分の行為を受け入れるか否かをみています。そしてジブンの行為が意味のあるものかどうかをみています。だから正直に私たちが感じたことを伝えれば良いのですが…。うーんどうしようと悩むことも多いのではないでしょうか。
関心をどう伝えるか

みて!という気持ちに対して、こどもが求めている気持ちは、みせて!という好奇心です。
何か言わないといけない、と焦ってはいけません。こどもが何を見せたいのか興味を持つことが一番大事です。
「みて!」「なになに、みせて!」「これ」「これ?」「○○した!」「○○したんか」
こどもの発言に注意を向けて、それがどういうものなのか、正確に知ろうと努めます。そうすると、自然に疑問や感想が湧いてくるはずです。
「これってこういうことなのかな?」「○○がこうなっているのか」
事実を伝えていくということを心がけると、こどもが意味を与えやすくなります。(これも前回と前々回と共通していますね。)こどもが「うん」と言えるやりとりは、こどもにとって自分を肯定し、相手に受け入れられている体験につながります。
うまくいかなくてもいい
さて、こどもが何かをしているとき、全てが上手くいくとはかぎりません。いつものように「みて」と意気揚々としていても、失敗することがあります。
そんな時、大人自身が焦って手をかしたり、先走って上手くいくように手をまわしていたりしませんか。もちろん、こどもと一緒になってやることは重要です。
でも、こどもの主体性を奪ってしまうほど先回りしてもいけません。「どうしようか?」とこどもと一緒に挑戦する気持ちが大事です。こどもなりの解決や、こどもなりの努力が何より大切だからです。 楽しいことも悲しいことも、こどものペースに合わせる。お節介と優しさの違いはそこにあります。