冬至といえば、ゆず湯やかぼちゃを思い浮かべる人がほとんどだと思います。冬至の由来を知ることで、ゆず湯やかぼちゃを食べる理由がばっちりわかります。ここでは子どもにもわかる言葉で冬至の由来や冬至の意味について解説しています。最後には冬至にあわせたクラス活動もありますので、最後まで読んでくださいね。
目次
>冬至の由来 子どもにもわかる解説
>冬至の意味
>冬至はいつ? どうやってきめるの?
>冬至の過ごし方
>冬至にちなんだクラス活動アイディアを年齢別にご紹介
>まとめ
●冬至の由来 子どもにわかる解説
冬至は一年で一番おひさまが空にいる時間が短い日です。むかしは電気がなかったので、おひさまが短い冬至の日は、とても心細い気持ちになりました。そんな不安な気持ちをなくすために、栄養のあるものをたべることでこれからも元気に過ごそうとしたことがはじまりです。
●冬至の意味
冬至とは「二十四節気(せっき)」の1つです。「二十四節気」とは一年を24等分した季節の呼び方をまとめたものになります。海外では太陽が生まれ変わって再び力を取り戻す日として冬至は盛大にお祝いされています。
●冬至はいつ?どうやって決めるの?
冬至はその年によって変わります(2021年は12月22日)冬至は太陽の位置が一年で一番低い日のこと。地球の地軸が傾いているので、年によって冬至の日が異なるのです。
●冬至の過ごし方
冬至は一年で最も太陽が当たらない日のため、元気にすごせるようにお願いすることから始まりました。元気に過ごすための習慣が今でも残っているのです。子どもたちにも伝えたい冬至の過ごし方をまとめてみました。
【ゆず湯に入る】
ゆずをお風呂にいれて、ゆっくりお湯につかりましょう。ゆずをお風呂にいれることで、体が温まり、病気になりにくいといわれているからです。
【かぼちゃを食べる】
冬至の日はかぼちゃを使った料理を食べましょう。かぼちゃには栄養があって、丈夫な体を作ってくれるからです。地域によってはあずきを食べるところもありますよ。
【「ん」がつく食べ物を食べる】
冬至の日に「ん」がつく食べ物をたべると運気がよくなると言われています。例えば
・にんじん
・きんかん
・だいこん
があります。もちろん「なんきん(かぼちゃ)」も「ん」があるので、ぜひ食べておきたいですね。
●冬至にちなんだクラス活動を年齢別にご紹介
冬至はクリスマスやお正月が近いこともあって、クラス活動として積極的に取り上げることは少ないかもしれません。ですが、ここまで読んだ保育士さんは大切な季節の行事だと気づいたのではないでしょうか? 「準備が簡単であれば取り組みたいな」「冬至に関する絵本はあるのかしら」 そんな保育士さんはぜひこの先を読み進めましょう。冬至に関係する絵本や声かけなどを年齢別に紹介していますよ。
0・1歳児
【お空をみてみよう】
日中はもちろん、夕方、テラスや散歩車などから空をみてみましょう。「おひさまどこかな?」「夕焼けがあるね」と声をかけることで、次第に子どもたちから太陽を指さしして「あった」と教えてくれるようになりますよ。指さしするときは、しゃがむといった子どもとの目線を合わせることが大切です。
【紙粘土でつくる「ゆず」】
はじめに紙粘土に黄色の絵の具をまぜて、黄色の粘土を作っておきます。子どもと一緒に粘土をまるめたら、そのまま乾燥させましょう。一番上に緑の星型に切った色画用紙をボンドでのせたら完成です。部屋にたくさん並べてかざってもかわいいですね。
2・3歳児
【お風呂屋さんごっこ】
段ボールを折って大きな円形の柵を作ります。その中に破った新聞紙を入れれば、大きなお風呂の完成です。段ボールのお風呂は2〜3個あると、子どもたちがそれぞれ楽しむことができます。もちろん色紙でゆずを作るのも忘れずに。
【絵本「ぐりとぐらとすみれちゃん」」】
子どもに人気の「ぐりとぐら」シリーズ。美味しそうなかぼちゃ料理がでてくるので、冬至にぴったりの絵本です。
4・5歳児
【紙芝居「とうじかぼちゃでふゆもげんき!」】
優しい絵柄で冬至の説明をしてくれる紙芝居です。毎年この時期にくりかえし読むことで、子どもたちも冬至の知識が自然と身に付きますよ。
【「ん」がつく食べ物クイズ】
冬至の過ごし方で紹介した、冬至の日に「運」がつく食べ物を食べることからうまれたクイズになります。ホワイトボードなどにいくつ言えたか書いてあげるとわかりやすいですね。またヒントを出すときには、小さなホワイトボードを使ってイラストを書いてあげると、子どもたちがぐっと注目できますよ。
●まとめ
冬至は一年で一番太陽があたらない日のことです。ゆず湯やかぼちゃなど、これからも元気に過ごせるよう思いを込めた習慣が、今でも人々の間に伝わっていることがわかりました。クラス活動では季節ごとの行事に触れることも大切な目標にあげられています。ぜひ冬至の由来や意味を子どもにもわかりやすい言葉で伝えてみてくださいね。