保育コラム

現役保育士に聞いてみた!今どき保育士の気になるあれこれ事情

聞きにくい質問をズバっと聞いてみた!保育士になろうと思っている、今の環境に疑問を感じている方、転職しようと思っている方必見です。

保育士は何歳からでも慣れるの?

Q 保育士の資格について、教えてください。保育士は何歳からでもなれますか?

A はい。何歳からでもなれます。私は短大に行ってから、保育士になりましたが、私の周りには、

  • 美術大を出て、社会人として働いていたけど自分で資格をとって保育士になった人
  • ウエディングプランナーに就職、結婚して子ども産んでから自分で資格とって保育士になった人
  • 保育園でアルバイトをしながら資格を取った人

など色々な人がいます。年齢も様々です。保育士は、若いときには若い先生に求められるものがあります。子育て経験のあるママ保育士にはママ保育士として求められるものもあります。やっぱり、子どもの保護者の方と話していると、保育士としての話はできるけど、子育て経験したママ保育士にしかできないアドバイスや見方があると働いていて、いつも感じるので、保護者の方、子どもたちを支えていくためには、いろいろな経歴・角度から見られる保育士がいた方がいいんじゃないかなぁと私は感じています。
 前職が保育に関係ない仕事でも全然いいと思います。保育士って結局、みんな思いは一緒で子どもたちの為なので。 対人の仕事だし、職場も人間関係がうまくいけば大抵のしんどい仕事も乗り越えられるから、どんな職歴だろうと社会人経験があることも、強みになると思いますよ。

Q 資格をとることは大変でしたか?

A はい。勉強して資格をとるので、すごく大変でした。私は短大からそのまま保育士になりましたが、働きながら、子育てしながら、主婦をしながらであれば、なおさら大変なことかと思います。 でも「なりたい!」って気持ちがあれば、なれる職業だと私は思います。

気になる保育士の給与事情は

Q 保育士は実際どのくらいのお給料がもらえるのでしょか?

A 保育士の仕事は毎日が体力勝負です。せっかく働くなら「割りにあったお給料が欲しい」と思うところですが、
市の職員として働く保育士も民間園の保育士もほぼ、お給料の額は変わりません。地域によっても変わりますが、月20万円前後が妥当じゃないでしょうか。

 しかし、働く園によっては手取りの給料の他に福利厚生が手厚かったり、有給制度に住宅手当が出たりする園もあります。私の場合は民間の保育士で、現在の園が4園目です。1園目は新卒から9年間働きました。家賃補助があるので、その園に就職しましたが、実際、働いてみると、いろいろ諸事情があり・・・最初の半年は家賃補助がもらえないといったトラブルもありました。 園の経営者が変わってからは徐々によくなって、家賃補助も支給され、毎年昇給はありますが、3000円程度です。 

その他、待遇面は?

Q 有給休暇や待遇については、いかがでしょうか?

A 保育士って有給を消化したくてもなかなか取得できないんじゃないの?と不安を抱えている方もいらっしゃるかもしれませんが、比較的、最近の保育士は子育てを経験したママ保育士や子育て真っ最中のママ保育士も多く、職場の理解があれば、家庭での都合や我が子が体調不良で勤務できそうにないという時の有給消化は比較的しやすいと思います。

また、処遇改善手当というのがあり、園に補助金として入って、それを園側が職員に振り分けます。 私の場合、1園目は職員が多かったから気持ち程度だったのですが、2園目は1園目の系列でしたが、職員も少なかったので、処遇改善手当はかなり支給していただけました。お給料的には1番貰えたのですが、家賃補助はなかったので、その分を処遇改善手当でまかなった形になりました。3園目は経歴加算されなくて基本給は低く、家賃借り上げ制度が適用されたので実質、家賃は0円でした。処遇改善手当も毎月ではなく、年末にまとめてもらえ、1年目にしては、十分すぎるくらいもらえました。園目は職場の人間関係が良くなかったのですが、処遇改善手当と賞与がいいから辞められないって人が多かった印象です。でも、我慢できずに、私は辞めました・・・。4園目の今は、しっかり経歴加算してくれて、賞与も春、夏、冬の3回あって、ちゃんと支給されています。

処遇改善手当とは

園独自のやり方で、環境、人権、食育とかの係があってそれをやる人がもらえるようになっていて、やる気がある人にもらえるようになっています。私は人権担当になったので、仕事は増えますが、毎月2万円を手当としてもらえています。家賃借り上げ制度も適用されていますが、家賃借り上げ制度はいつまで続くかわからないので、終わった後のことも考えて、家は決めた方がいいと思います。なので、お給料も大事ですが、一番大事なのは職場環境とも言えます。
保育士資格をとった後でも、就職先を決める前や面接を受ける前に自分の目で職場や同僚となる職員を見学しに足を運ぶのをおススメします。