子どもたちと接する中で、食事場面で困ったり悩んだりしたことがある!という方は多いのでのはないでしょうか。
ここでは子どもが給食を食べない時のおすすめの対応方法を、お教えします!
目次
>うまく食事を進める方法
>食事が進まない理由
>給食の時の注意点
>やってはいけない対応方法
うまく食事を進める方法
保育士なら誰もが「子どもたちの栄養となる給食を少しでも食べてほしい!」と思っていますよね。ちょっとしたきっかけで食べ進められる子もいるので、いろんな方法を試してみてください!
食事に集中できる環境作り
食事中でも気になることがあれば、給食よりも他の事に意識がいってしまう子もいます。まずは、子どもたちが食事に集中できる環境を作ることが大切です。座る位置を変えてみたり、おかずを指さしながら「今日はにんじんがあるね!」など給食に意識が向くように声かけしてみましょう。
絵本や人形を取り入れる
苦手なものがあると、子どもは途端に口を開かなくなりますよね。無理に食べさせる必要はありませんが、少しでも食べて欲しい!という時は給食の時間の前に、食事に関する絵本を読んでみましょう。
絵本を給食前の導入として使い、いざ食べるときに「絵本の中のくまさんも頑張って食べてたね。同じように食べれるかな?」など声をかけると、頑張ってみよう!と思える子もいます。
また、パペット人形を使って励ますのも有効な手です。片手でパペット人形を動かしながら「うさちゃん、頑張ってるところ見ててくれるって」と言いながら食べさせてあげると楽しく食べることができますよ。
食べられる量だけ取り分けておく
本来なら給食を完食してもらいたいと思うところですが、子どもたちの食事量はみんなが同じではありません。その日の気分や食事内容によって食べる量にもムラがありますよね。
なかなか食事が進まない子には、始めは食べられる量だけ取り分けて、その分を完食できるように声かけしていきましょう。少量でも完食できることで自信がつき、次に繋がります。
給食の時の注意点
給食時は1人の保育士が複数の子どもたちの介助をすることが多いです。しっかりと注意点をおさえておくことで、安心して食事に取り組むことができますよ。
子どもがどの程度食べたか把握する
園での給食をどれだけ食べたかは、家庭で夕食を食べる時の目安にもなります。給食をあまり食べなかった日は、お腹の空き具合が早くなるので、家庭でも気になる点です。どの程度食べたか把握しておく事が大事になります。
遊び食べ、ダラダラ食べが始まったら切り上げる
子どもが給食時に遊び出したり、立ち上がろうとしたら何度か声をかけましょう。声をかけても改善が見られない場合は、給食を切り上げます。ダラダラ食べが始まった時も声をかけてから、ある程度の時間を見て切り上げることが大切です。
食事と遊びのメリハリをつける事で、生活のリズムが確立していくので、注意していきましょう。
窒息の可能性があることを忘れない
給食時の介助はバタバタしがちですが、食事中は窒息の可能性があることを忘れずに注意してください。ちょっとしたことで喉に詰まってしまうこともあります。口に入れすぎたり、咀嚼が少ない時は声をかけてみましょう。
やってはいけない対応方法
給食をたくさん食べて欲しい!という気持ちも大切ですが、やってはいけない対応方法もあります。以下の方法はついついやりがちですが気をつけましょう。
食べないなら遊べない!など関係ないことを引き合いに出す
給食を食べ終わった後、遊ぶ時間を設けている園も多いと思いますが「ご飯を食べないなら遊べないよ」など次の活動ができない"脅し"のような方法はやめましょう。
遊びながら食べさせる
パペット人形を使って食事を進めるよう促す程度なら良いのですが、子どもが何かで遊びながら保育士が口に食事を運ぶような方法はやめましょう。食事と遊びは別のもの、としっかり線引きすることが大切です。
無理矢理押し込む
当たり前ですが嫌がっているのに、無理矢理にでも給食を押し込むのはいけません。給食の時間が苦痛になってしまうと食べることも嫌いになってしまうので、楽しい時間になるよう心がけましょう。
まとめ
栄養面や空腹にならないかなど、心配だからこそ給食を食べて欲しいですよね。食べない子の対応は悩みますが、集中できる環境や楽しく食事ができる空間を作ることが大事です。食べない理由を考えたり、給食時の注意点、やってはいけない対応方法を改めて認識し、楽しい給食の時間を作っていけると良いですね。