2021年度版、【11月の指導計画(月案)】<3歳児クラス>となります。
前月の子どもの姿、保育目標、「ねらい」「環境・構成」「予想される子どもの活動」「配慮じこう」を養護と教育(五領域)毎に記載。食育、健康安全、家庭や地域との連携など、さまざまな例を見ながら、自分なりの計画が作れる参考文例・フォーマットをご紹介!
●前月の子どもの姿
・身の回りのことを自分からやろうとし、困っている友だちがいれば保育士に伝えようとする。
・気持ちのぶつかり合いや、思い違いを保育士の仲立ちによって言葉にしようとする。
●保育目標
・気の合う友だちとの遊びが広がっていくことを楽しむ
・はさみの使い方を理解し、曲線切りを楽しむ。
●養護・教育(五領域)
ねらい
・活動前の準備として、自分から排泄へ行こうとする。
・やりたいことと、我慢することを少しずつ理解しようとする。
・寒暖差に合わせて、自分から衣服を調節しようとする。
・友だちと一緒に、なりきって動いたり、言葉でやりとりすることを楽しむ。
・集めた落ち葉を使って、体に浴びたり、落ち葉の上に寝そべったりして楽しむ。
・保育士を通して、自分の思いを主張したり、相手の気持ちに気がつく。
・はさみの使い方を十分に理解し、はさみの曲線切りを楽しむ。
環境・構成
・寒暖差から排尿感覚が短くなったり、排尿したくて我慢している子もいるので、その日の活動を伝える際に排泄のタイミングも子どもたちと確認しておく。
・活動にめりはりを付けて、静と動を意識した流れを作る。
・衣服やハンガーなど、使用しやすく整えておく。
・子どもの会話からイメージを引き出し、ごっこ遊びが発展するようなきっかけをつくる。
・落ち葉を集めて山を作っておくなど、この時期ならではの活動が楽しめるようにする。
・気持ちのぶつかり合いが主題の絵本を読み、仲直りの方法など分かりやすく伝える。
・作品展に向けてじっくりと取り組めるよう、活動期間に余裕を持って取り組む。
予想される子どもの活動
・遊びに夢中になり、排泄が間に合わない子もいる。
・活動に消極的な子もいる。
・ファスナーやボタンなど「できない」と言って保育士の元にくる子もいる。
・物の貸し借りや、遊びに入れないなど、小さなぶつかりあいが起こっている。
・秋の自然を全身を使って楽しんでいる。
・困ったことがあると、保育士に伝えようとする子もいる。
・はさみを持って移動する時に、刃の方を持たない子もいる。
配慮事項
・叱ったりせず、活動に入る前に必ず排泄へ誘ったり、声をかけるなどして、自分から排泄へ向かうことができるように個別に対応する。
・個々のできたことを認め、それぞれの目標に合わせて達成できるよう、無理ない活動期間を設ける。
・少しずつ慣れていけるよう、保育士がファスナーを途中まで閉める。
・保育士を仲立ちとして言葉にし、相手の気持ちを理解できるようにする。
・戸外でしっかりと体を動かして遊べるよう、秋の自然物を使った様々な遊びを展開する。
・友だちの思いに気づけたことを認め、一緒に遊ぶことの楽しさを遊びの中で伝えていく。
・はさみの使い方を守ることで、自分も友だちも怪我を防げることを繰り返し伝え、自分から正しく使えるようにする。
●食育
・準備や片付けなど保育士と一緒に行う。
・自分から手伝うことに喜びを感じられるよう、できたことを認め、十分に褒めて自信につながるようにする。
・慣れてくると、食事の準備をする友だちを見て、やりたい子どもが増えてくる。
・当番制を少しずつ行うなど、グループ毎での食事の準備を、無理のない内容で取り入れていく。
●健康・安全
・肌寒くなってきたので、自分から衣服の調整が出来るように、薄手の上着などの準備をおたよりなどでお知らせする。
●保護者支援
・作品展では、一人ひとりの取り組みの過程を知らせ、子どもなりの表現を家庭でも楽しめるよう個別で共有する。
●今月のポイント
行事
・文化の日
・勤労感謝の日
手遊び・お歌
製作・折り紙
●ダウンロード
すぐに使える月案【11月・3歳児クラス】
▼その他の参考ノート