11月3日は文化の日でお休みになっています。一週間の途中に文化の日があったりするので、なんだかちょっと特別な感じがする人もいるかもしれませんね。ここでは
・文化の日の由来
・文化の日にすること
・文化の日にちなんだクラス活動
を子どもにもわかる解説をしています。普段のクラス活動に取り入れやすい簡単なアイディアが年齢別にありますので、ぜひ最後まで読み進めてくださいね。
目次
>文化の日の由来
>文化の日はなにをする日?
>どうして文化の日はお休みなの?
>文化の意味
>文化の日にちなんだクラス活動を年齢別にご紹介
>まとめ
●文化の日の由来
1946年11月3日に日本国憲法が発表されました。日本国憲法は平和と文化を大切にしているので「文化の日」と名付けられたことがはじまりです。
●文化の日は何をする日?
文化の日は文化勲章の授与式や芸術祭など文化にまつわる行事が行われています。園でも文化に触れ親しむ活動がおすすめです。
たとえば
・絵を描く
・歌を歌う
・本を読む
・美術館や博物館に行く
・映画や演劇を見る
・発明品を考える
などがあります。
●どうして文化の日はお休みなの?
11月3日はもともと「天長節」という国民の祝日で、明治天皇の誕生日にあたります。戦争後も11月3日の祝日を残したい思いがあり「文化の日」として改めて国民の祝日になりました。文化の日になる前から11月3日はお休みだったのですね。また誕生日が由来になっているので、ハッピーマンデー(祝日を月曜日にして連休が増えること)の対象にならないのも特徴です。
●文化の意味
文化とは暮らしを便利する工夫や楽しみのことです。たとえば歌や演劇といった芸術はもちろん、人びとの生活をよくする発明や研究もあてはまります。
園では
・絵本や歌といった楽しいこと
・昔はなかったテレビやインターネットなどを発明したこと
と身近にあるもので説明するとわかりやすいかもしれませんね。
●文化の日にちなんだクラス活動を年齢別にご紹介
ちょっと難しいイメージがある文化の日ですが、子どもたちが楽しめることはたくさんあります。準備があまり必要ない活動を取り上げていますので、ぜひ普段のクラス活動に取り入れてみましょう。
0・1歳児
【昔の遊びをしてみよう】
室内遊びのお手玉やコマは今も昔も子どもたちが大好きな遊びの1つです。誤飲防止を考えて、すこし大きめのものを選ぶといいでしょう。コマは指でまわせるものや逆さゴマ(途中で向きが変わるコマ)が身近で楽しめます。また戸外では「だるまさんがころんだ」「フラフープ」といった遊びがおすすめです。11月は少し肌寒い時期になっているのでしっかり体をうごかせますよ。「一本橋こちょこちょ」「トントントントンひげじいさん」などのふれあい遊びも昔から伝わる遊びですね。
2・3歳児
【習字ごっこ】
絵筆に墨に見立てたたっぷりの絵の具で半紙に一筆書きをしてみましょう。半紙は画用紙とちがい筆がスムーズにうごくので、子どもがかきやすい素材です。筆をもった直後は保育士が手添えをしますが、かき始めたらそっと手をはなすといいでしょう。できた作品は習字のように展示すると室内がアートで囲まれたようになるので、まさに文化の日にちなんだ活動になりますね。
4・5歳児
【美術館・博物館ごっこ】
自分の好きな絵本やお気に入りの絵、作った廃材工作などを教室に並べてみましょう。並べる時には子どもの目の高さにするのがポイントです。たったそれだけで素敵な展覧会をはじめることができます。ネームプレートをつければより作品らしく仕上がりますね。「○○くんの絵はダイナミックでかっこいいね」「○○ちゃんが好きな絵本、今日のお昼寝前に読んでみようか」と作品を見ながら感想を伝えあうと、より文化の日らしくなりますね。
【日本のものを探そう】
園内にある日本のものを探してみましょう。普段遊んでいるあやとりやコマはもちろん、こけし、だるまなども日本の伝統作品です。年長児になれば能や歌舞伎などもテレビで見たことがある子もいるかもしれません。子どもと一緒に探すことで、そういえばこれも日本ならではかも! と大人のわたしたちが改めて発見できるので面白いですよ。
●まとめ
いかがでしたか? 文化の日は明治天皇の誕生日でもあり、憲法が国民に発表された日でしたね。文化はわたしたちの暮らしを快適にし、生活に楽しさを与えてくれるものです。忙しい保育士の皆さんは最近文化にふれていますか? 保育士は人の命や生活に関わるとても大変なお仕事です。だからこそ自分自身が好きなものに触れたりすることでエネルギーをチャージしてくださいね。応援していますよ。