保育の学び

【子どもの寝かしつけ】のポイント

  保育園では昼食後に「お昼寝」が設定されていますが、元気いっぱいの子どもたちを静かに寝かしつけるのは簡単ではありません。ここでは、子どもの寝かしつけのポイントや、どのような環境が寝かしつけに適しているのかを分かりやすくお教えしていきます。

目次
子どもを寝かしつけるときのポイント
寝かしつけに適した環境とは?
なかなか寝ない原因は?
まとめ

子どもを寝かしつけるときのポイント

 子どもの寝かしつけは保育者だけでなく、親側も「どのようにしたら寝てくれるだろう?」と頭を悩ませていることが多いです。元気いっぱい遊んで楽しい気持ちから、静かに寝たくなるよう、いくつかの方法を試してみましょう。

事前に子供の入眠の癖を知っておく

 一番大切なのは「子どもの入眠の癖」を知っておくことです。子ども一人一人、入眠の仕方が家庭によって異なり、どのような体勢で寝るのが好きかなどを事前に入園前に聞いておくと良いでしょう。手を繋ぎながら寝る子や、頭を撫でて欲しい子など、なるべく家庭での寝かしつけと同じような行動をすることで安心して寝付くことができますよ。

お昼寝前は静かに遊ぶ

 寝かしつけはお布団に入る前から始まっていると考えましょう。基本的に保育園では昼食後にお昼寝といった流れなので、昼食後の遊びは静かに遊べるような「お絵かき」や「絵本」などの動きが激しくないものを設定します。寝るまえに体を動かす遊びをしてしまうと、体が興奮状態になりお布団に入ってもなかなか寝ることができなくなってしまいます。

安心できる触れ合いをしながら寝かしつける

 寝かしつけの定番である「背中をトントンする」「手や足を優しくにぎにぎする」「おでこをくるくる撫でる」などは、一種のボディタッチであり、子どもが安心できる触れ合いとも言えます。安心した気持ちになると、子どももスッと入眠できるので子どもに合った方法を試してみましょう。

子供の寝かしつけ

 

寝かしつけに適した環境は?

 寝かしつけ方法の他にも気をつけなくてはいけないのが「寝かしつける場所の環境」です。どんなに寝かしつけ方法が良くても環境が悪いとぐっすり眠ることができないので、子どもたちが良く眠れる環境を整えましょう。

薄暗く、なるべく静かな環境を作る

 入眠する際には、室内のカーテンを閉めて薄暗くすると眠りやすくなります。真っ暗にする必要はないので、少し明かりが漏れる程度が良いでしょう。また、ざわざわとうるさい中では寝つきも悪くなるので、なるべく静かな環境を作ります。完全な無音だと怖いと感じる子もいるので、寝かしつけ用のオルゴール曲をかけたり保育士が子守唄を歌ってあげると安心できるはずですよ。

おもちゃなどの興味を引くものを近くに置かない

 保育室の環境づくりをする際に、お昼寝をする部屋には子どもの興味を引くおもちゃ類を近くに置かないようにしましょう。子どもがお布団に入っても近くにおもちゃがあると、遊びたい気持ちになってしまいます。眠る気持ちになるためにも、おもちゃは近くに置かず子どもから見えない場所に移動しておいて下さいね。

室温、湿度に気をつける

 天気によって保育室内の室温や湿度が変わってくるので、寝かしつけ前に適温かチェックしてからお昼寝に入ります。暑すぎたり寒すぎたりすると、なかなか寝つくことができませんよね。また、湿度が高くじめじめしていると蒸し暑さを感じることもあります。子どもがスッと寝れるような環境かチェックする癖をつけましょう。

一緒に寝る親子

なかなか寝ない原因は?

 寝かしつけをしていても「今日はなかなか寝ないなぁ」と悩んでしまう時もありますよね。子どもが寝ないのには寝かしつけ方法や環境以外の何か原因があるかもしれません。

起床時間が遅い

 保育園のお昼寝は大体12時前後から始まるところが多いのですが、起床時間の遅い子は「まだ眠くない!」ということもあります。連絡ノートなどに起床時間が書かれている場合は、遅く起きていないか確認してみましょう。

体力が余っている

 雨の日など室内で過ごした日にありがちなのですが、午前中のうちに体力が発散できず疲れていないという場合もあります。外遊びをすると自然に体をたくさん使って疲れて眠れるのに、室内遊びだと中々寝つくのに時間がかかることがあります。室内での遊びを工夫したり、身体を動かすゲームを設定すると、良い運動になり寝かしつけしやすくなるでしょう。

体調が悪い

 体調が悪く、なかなか寝つけない場合もあるので「普段の様子と違うかも?」と感じたら検温をしてみてください。子どもは急に体調を崩すので、何か変だなと感じたら様子を見ましょう。体調が悪くなる前触れの可能性もあるので、すぐに眠れなくても近くに保育士がいるようにすると子どもも安心できますよ。

親子

 

まとめ

 子どもの寝かしつけのポイントや環境作りについてのお話をしてきました。寝かしつけは苦労することがたくさんありますが、子どもの体力回復のためにも必要な時間です。安心できる環境をしっかりと作ってから、子どもにあった寝かしつけ方法を実践してみましょう。

 園での寝かしつけが大変な場合は何か原因があるのか考え、保護者の方にも「お家ではどうですか?」と聞いてみるのもおすすめです。ゆっくりと気持ちよく寝れるよう試してみてくださいね!