憧れの保育士になることができたものの、毎日が目まぐるしく動いていることと思います。子どもたちは1分でも1秒でも早く遊びたい!動きたい!で待ってくれない。時間がない中での先輩や上司からの指導。仕事や家事で忙しそうにしている保護者への対応など、とにかく待ったなしの状態ではないでしょうか。
今回は先輩や上司・保護者・子どもの3パターンに分けてかかわり方についてをお話していきます。自分自身も大変ですが、そんな時でもこの3つの約束を実践してみてください。きっとうまく乗り越えられるはずですよ!
目次
・約束その①「先輩・上司編」
・約束その②「保護者編」
・約束その③「子ども編」
・まとめ
約束その①「先輩・上司編」
先輩、上司よりも先に動く
保育士に限らず、社会人としてかもしれませんが、なによりも先に行動することです。具体的には、会議に1番乗りで出席する。書類を1番に提出するなどです。新人として学ぶことはたくさんあります。その学びたいという姿勢を示すことが大切なのです。先輩保育士も「あれ、○○先生今日も早く着てるな」「○○先生、もう書類出てるじゃん」と、一目置いてくれます。それを他の先生にも話したら相乗効果でもっと評判がよくなります。全てが評価の為ではありませんが、そういった姿勢が必ず自分に返ってくると言えるでしょう。
「はい、わかりました」が言える
この一言、とても簡単そうに聞こえますが意外と言えない人が多いように思います。「え?私ですか?」「今からですか?」という人をよく見かけます。もちろんイエスマンになれと言っているわけではありません。ですが最初は、まずしっかりと返事をするべきです。「はい」だけでもいいでしょう、上司からすれば疑問形で返されるよりも印象は遥かにいいです。ぜひ心がけてください。
分からないことはすぐに確認する
よくこんな人を見かけます。「え?そうではなかったのですか?」と上司からの指示を間違えて解釈して作業してしまう人。伝え方の悪かった上司の責任でもありますが、少しでも分からないと感じたら確認すべきです。
以前私自身が経験したことは、椅子の背もたれにシールを貼ってもらおうと新人にお願いしました。私は背もたれの裏側に貼ってもらうようにお願いしたのですが、その人は表面に貼ってしまいました。要は二度手間となってしまうのです。これはお互いの為でもあるので、少しでも疑問に思ったら聞き返すようにしましょう。
約束その②「保護者編」
挨拶を元気よくする
基本中の基本ですが、これができない人が本当に多いです。挨拶をするという習慣がそもそもあまりなかったからかもしれませんが、社会人になってそんな言い訳は通用しません。ましてや今はマスクが日常化しており、表情が見えにくくなっています。相手の目を見て挨拶をする、それは先輩や上司に対してだけではなく、保護者や子どもに対しても。保護者は見ていないようで見ています。作業が忙しいからといって見て見ぬふりをしているとすぐに気づかれて変な印象を持たれてしまいます。挨拶をされて嫌な思いをする人はいません。しっかりと目を見て、元気よく挨拶をしましょう。
しっかりと言い切る
保育園では日々色々なことがあります。時に新人では到底分かり得ないことまで保護者は聞きに来る時があります。そりゃそうです。保護者からしたら、その保育士が何年目かなんて関係ありません。新人かどうかなんて分からない保護者もいます。ここでいきなり保護者対応しろと言っているわけではありません。園の方針にもよりますが、1年目は保護者対応させてもらえないところもあります。
保護者対応できる前提で話をすると、もし何か聞かれたら「○○です」「△△ます」など、はっきりと言い切るようにします。わからないことは「園長に確認いたします」と言ってください。曖昧な返事をすると保護者は不安に思います。はっきり返事をして園長に確認、後日返事をする。それも立派な保護者対応です。
約束その③「子ども編」
丁寧な言葉遣いをする
最初子どもは未知の存在だと思います。何考えてるのか分からない!なんでそんなこともできないの!と感じることも多々あります。しかもそれが年齢によっても変わってきますよね。0歳の発達過程は・・・や、5歳って何ができるの??など、1年目から全てを把握するのは難しいです。なので、新人にできることはただ1つ。それが『丁寧な言葉遣い』です。
最近人権問題が問題視されています。それは子どもに対しても同じです。保育士だから上から目線や友達感覚で話していいのではありません。子どもに対しても同じ目線で話しかける、あだ名は使わないというところを心がけてみてください。
まんべんなく子どもと関わる
0歳児であったり担当制を導入していたりすると話は少し変わるのですが、1人に固執せずクラス全体の子どもと関わるようにします。最初はあまり慣れていなくて何をしたらいいのか分からない、とりあえず懐いてくれている子どもと遊ぼう。となるかもしれません。ですが、それでは他の子どもの特徴もつかめませんし、「あれ?あの先生ずっと○○ちゃん膝に乗せてない?」と思われかねません。色んな子どもと関わってみてください。それぞれ違った個性があるので見ていて楽しいですし、何より勉強になります。新しい気付きのためにもたくさん動き回りましょう。
まとめ
今回の3つは保育の知識や技術は一切ありません。新人保育士にその部分は正直誰も求めていません(1年目から担任をするケースもありますが)。最初の3年は仕事をしながら学ぶ時間です。その間にできることはいかにいい印象を持ってもらえるかどうかです。
上記の3種類を率先してする人としない人、どちらがいい印象を持ってもらえるかなんて明白ですよね。これは今後社会人としてはもちろん、園で働き続ける上でもとても重要になってきます。自分にとって働きやすい環境は自分自身で作るものです。新人さんはまずそこから!コツコツと積み上げていって、自分にとって勤めやすい、学ばせてもらえる職場にしていってください!