幼稚園での参観日、多いところでは月に1回あるのでは?
子どもたちの成長もしっかり見てもらいつつ、親子で触れ合える時間も取りたい、、、。毎回何をして遊ぼうか迷いますよね。
今回は親子遊びを中心に、参観日で使える遊びのアイデアを紹介したいと思います♪
1.参観日とは
保護者にとって保育参観は、子どもの園での様子をじっくり見ることができる貴重な時間です。
普段は送迎時くらいしか見れないので、「お友だちとどんな風に関わっているのかな」「どんな活動をしているのかな」と楽しみにしていらっしゃいます。
そんな参観日、しっかりと保育案を立てて、ねらいを持って取り組みましょう!
1-1.参観日のねらい
参観日では子どもの活動に対するねらいの他に、保護者向けのねらい(目的)があります。
- 子どもの園での様子を見てもらう
- 園の方針を改めて認識してもらう
- 親子での触れ合い遊びを楽しんでもらう
- 不安なことがあれば、解消してもらう
などが挙げられます。
私たちは毎日保育をする中で子どもたちの様子を見ることができていますが、保護者にとっては数少ない機会ですので、これらのねらいを意識しながら保育案を立てていきましょう。
1-2.参観日の流れ
参観日は、大体40分〜50分間で保育案を立てていきます。
これは小学校1年生の授業が45分のため、それを目安にしています。
まずは全体の流れを決めていきましょう。
例:
→季節の歌 (5分)
→朝の会 (5分)
→発表 (10分)
→親子で体操 (7分)
→親子でふれあい遊び(10分)
→親子でゲーム (10分)
上記のように、大体の時間を予測して区切っていきます。
ほとんどの場合は時間が余ってしまうので、ふれあい遊びを多めに決めておいて1つは予備にするなど時間を調節しながら進めていきましょう。
また、曲の決まっている体操や、最後のゲームはメインになる活動なので必ず10分確保できるようにするなど時間を調節できるタイミングも限られますので、把握しておくことが大切です。
2.ふれあい遊びのアイデア
ここでは、親子で遊べるふれあい遊びを紹介します!
ちょっとした触れ合い遊びならお家でも出来るので、子どもとの遊び方がわからない保護者にとって遊びを知るチャンスでもありますね。
また、他の親子の関わり方を見ることで「こうやって子どもと遊べばいいんだな」と気づくきっかけにもなります。数種類用意して優先順位を決めておき、当日様子を見ながら必要に応じて減らすようにするとよいでしょう。
2-1.体じゃんけん
全身を使ってジャンケンをする遊びです。
1.グー、チョキ、パーそれぞれのポーズを全員で確認して、親子でペアになってジャンケンをしましょう。
グー:その場で足を揃えてしゃがみます。膝を両手で抱え込み、顔は相手の方を向きます。
チョキ:両手を大きく上に上げ、手のひらも大きく開きます。足は肩幅に開きます。
パー:足は前後に大きく開きます。腕を前に出し、上下に少しずらします。両手でチョキの手をしましょう。
2.「勝ったら頭をなでなでしてもらいましょう〜」など声をかけると盛り上がりますよ!
2-2.進化ジャンケン
1.親子で向かい合い、『赤ちゃんポーズ(ハイハイの姿勢)』になります。
2.「進化ジャンケン、ジャンケンポン!」の掛け声でジャンケンをしましょう。
3.勝った人は『子どもポーズ(膝立ちの姿勢)』に進化することができ、負けた人は姿勢を変えられません。
4.繰り返しジャンケンをしましょう。
5.【子どもポーズ】の状態でジャンケンに勝てば、次は『大人ポーズ(仁王立ち)』に進化します。胸を張って「えっへん!」と言いましょう!
【大人ポーズ】の状態でジャンケンに勝てば、『おじいちゃんポーズ(腰を曲げ杖をつく姿勢)』になります。先にジャンケンで3回勝利し、この姿勢まで進化できた人が勝ちです。
親子で大きさが逆転したり、大人が赤ちゃんになっているのが楽しくて盛り上がりますよ!
隣の親子としっかり間隔を空けて行いましょう。
保護者が膝や手の平をつくのが難しい服装の場合は、子ども同士のジャンケンを見てもらうようにシフトチェンジしてもよいでしょう。
2-3.ジャンケンタオル取り
1.親子で向かい合わせで正座をします。間の床にタオルを広げて置きましょう。
2.「タオル取りジャンケン、ジャンケンポン!」の掛け声でジャンケンをして、勝った人は、目の前のタオルを取ります。負けた人は、タオルを取られないように手を使って押さえましょう。(掴むのではなく、床に押さえつけます)
3.タオルを取る事が出来た人の勝ちです。(押さえているタオルを無理やり取ってはいけません)
負けた人にタオルを押さえられたら、もう一度ジャンケンをして繰り返します。
勝った人(タオルを取った人)は立ち上がって待ち、全体で一斉に「ご褒美タイム」を作るのもよいでしょう。
頭をなでなでしたり、万歳を3回したり、負けた人をこしょばすのも盛り上がります。
2-4.ライオンジャンケン
3つの手札を確認します。
【王様を食べる「ライオン」のポーズ】
両手を顔の前に出し、手のひらを相手に向けて爪を立てます。同時に片足を半歩前にだし、少し腰を落としましょう。顔もライオンになりきって「がおー!」と鳴いてる様子を表現しましょう。
【ライオンを銃で撃つ「ハンター」のポーズ】
ハンターは鉄砲を持っているので、右手の親指と人差し指を立てて鉄砲を作りましょう。左手は腰に当て、足も肩幅に開いてかっこよく相手を狙いましょう。
【ハンターを雇う「王様」のポーズ】
両手を腰に当て、足を大きく開いて胸を張ります。
ライオンは、王様を食べる事が出来ます。
ハンターは、ライオンを撃つ事ができます。
王様は、ハンターを雇う事ができます。
したがって、王様<ライオン、ライオン<ハンター、ハンター<王様と、三つ巴の勝負になります。
親子で向かい合い、「ライオンジャンケン、ジャンケンポン!」の掛け声で好きなポーズを繰り出しましょう。
親子で勝敗を決めて「ご褒美タイム」を行ったり、子ども対親で5人ずつくらいのチーム戦をするなど、色々なパターンで遊べる遊びです。
トーナメント方式にしてチャンピオンを決めるのもよいですね。

3.親子で出来るゲームのアイデア
参観日のメイン活動として、1つはゲームを取り入れたいですね。
クラスの親子が交流する場でもあるため、全体でできるゲームを用意しておきましょう。
3-1.フラフープくぐり
1.1チーム5組の親子程度のチームに分かれます。
2.それぞれ親、子、親、子となるよう一列に並び、両隣の人と手を繋ぎましょう。
3.一方をスタート、反対側をゴールに決めてスタートの人はフラフープを持ちましょう。
4.スタートの合図で手を繋いだままフープをくぐったり、またいだりして隣の人へフラフープを移動させていきます。
5.先にゴールの人の体がフラフープから抜けたチームの勝ちです。
大人と子どもでそれぞれ一列のチームになって対決するのも楽しいですよ!
なるべく大きめのフラフープを用意しておき、大人でもくぐれるようにしましょう。
3-2.大根抜き
1.子どもたちはうつ伏せで円状に寝転がり、隣り合った子と腕を組み円を作ります。
2.組み方→肘の内側を支点にして相手の肘を挟み、自分の手のひらを合わせて「お願いのポーズ」で指を組みます。
3.顔を上げて、前を向きます。
4.抜く役となった大人は、スタートの合図で大根役の子どもの足を引っ張ります。
5.引っ張られた大根役は、自分の手のひらが離れたらその時点でアウト!力を緩め、ズルズル引きずられ抜かれます。
6.隣の子が抜かれたら、円を保つように隣になった人と再び腕を組み、踏ん張ります。
7.制限時間内で残った大根役の子が勝ち、最後の2人を引き離したら抜く役側の勝ちです。
保護者が活動しやすい服装の場合は大根役になってもらうと、子どもたちで協力して引っ張るためとても盛り上がります。
子どもが大根役の時は、5人に1人くらい代表の保護者選んで抜く役をやってもらっても良い勝負ができそうですね。
3-3.脱出ゲーム
親VS子で対決します。
1.牢屋役になる親チームは、全員で手を繋いで円になりましょう。
2.円の内側を向き、繋いだ手は広げて足を閉じます。
3.逃げ役になる子どもチームは、牢屋の真ん中に入り集まります。
4.スタートの合図で、逃げる役は牢屋の外に出ましょう。牢屋の隙間から潜り抜けるように脱出します。
5.牢屋役は、「しゃがむ」「お尻をくっつける」「手を下げる」などの動きを使って脱出を防ぎましょう。
この時、牢屋役の足は閉じて地面につけたまま動かしてはいけません。
6.15〜30秒程度で時間を決めておき、時間内に脱出できたら逃げ役の勝ち、1人でも牢屋に残っていたら牢屋役の勝ちです。
逆パターンで、子どもが牢屋になってもOKです!広い保育室で危険のないように行いましょう。
大人同士で手を繋ぐ必要があるため、「ちょっと恥ずかしいですがしっかり手を繋いで牢屋を作ってくださいね」と保育者がうまく誘導して進めていく必要があります。
まとめ
親子で遊べる遊びをいくつか紹介してきました。
子どもたちは保護者とたくさん遊べてとても嬉しい1日になります。
そのため、いつもよりテンションも上がってしまうもの。
テンションが上がると怪我にもつながるため、静と動の活動を交互にいれるなど、ずっと身体を動かすことのないように工夫して進めていきましょう。親子で給水タイムを設けるのもよいですね。
しっかりと計画を立てて、充実した保育参観になるように準備しておきましょう♪リスマスの曲を簡単な楽器で演奏してみるのもおすすめです。ベルやタンバリンなどの鳴り物を使って、音楽に合わせて自由に音楽を楽しみましょう♪
また子どもたちがお客さんになって、先生達から演奏のプレゼントを贈るのもよいですね。
ハンドベルで静かに綺麗な演奏をしたり、木琴や太鼓も使って本格的な演奏会をするのも大盛り上がりです。
クリスマスの知っている曲を演奏することで、口ずさんだり手拍子が聞こえて来ると嬉しいですね。