
ことば遊びに関心を持ち始めた子ども達にぴったりな【猛獣狩り】は、お友だちとのコミュニケーションはもちろん、頭で考えたり身体を動かしたりと、様々なねらいを持って遊べます♪
小学生向けの遊びで幼児には難しいと思われがちな【猛獣狩り】ですが、今回は幼児でもしっかり楽しめる、【遠足アレンジ】の遊び方もあわせてお伝えしていますのでぜひ使ってみてくださいね!
遊び方やルールについて、あらたうがこさんのイラストを使ってでお伝えしていきます。
1.猛獣狩りとは
【猛獣狩り】とは、みんなで【猛獣狩りの歌】を歌いながら、歌の最後に保育者が挙げた「動物の名前」の文字数に合わせ、グループを作って楽しむゲームです。
手を繋いだり、声をかけたり、お友達作りのきっかけにもなりますよ♪
楽しい遊びの中で数を数えることに慣れ親しんだり、チームを作るために積極性を育んだり、ぜひ保育に取り入れてほしい遊びです!
準備物
・なし
対象年齢
4歳児/5歳児
必要な知識・経験
- ことば遊びをしている。(しりとり、文字数当て、かるた等)
- 数を数えることができる。(10くらいまで)
2.遊びのねらい
猛獣狩りは、友だちとコミュニケーションを取ったり、時にはリーダーシップを執りながら遊ぶため、協調性や積極性のスキルアップに期待できます。また、猛獣を想像しながら楽しく触れることで、ことばや数への関心を深めます。
ねらい
- 友だちとコミュニケーションを取りながら遊びを楽しみ、積極性や協調性を養う。
- ルールを理解して遊び、文字や数に関心を持つ。
期待される姿
- 友だちと声を掛け合ってチームを作ったり、リーダーシップを取って人数を数えるなど関わりを深める。
- 文字を数えて把握しようとしている。
- 動物の名前に対して何人足りないか、何人多いかなどを考える。
3.事前準備
- 隙間時間に「しりとり」や「かるた」など基本的なことば遊びを取り入れておくと猛獣狩りへの移行がスムーズです。
- 初めて猛獣狩りを行う場合は、保育者の後に続いてコールアンドレスポンスで歌えるよう練習しましょう。
4.注意点と対策
- 子どもたちがある程度大きなアクションをとってもぶつからないよう、子ども同士の間隔を一定以上保つ。
- 友だちとぶつかったり押したりしないように、注意喚起をしっかりと行う。
5.猛獣狩りの遊び方・ルール
【基本的な遊び方】
1.先導する保育者が前にたち、子どもたちはぶつからないよう一定の間隔でひろがり、保育者の方を向いて立ちます。
「猛獣狩りにいこうよー!」の掛け声でスタートです。

2.手拍子などでリズムを執りながら保育者が先導して【猛獣狩りの歌】を歌いましょう。
コールアンドレスポンス方式で、子どもたちは保育者のあとに続いて歌います。
【猛獣狩りの歌 例】
♪猛獣狩りに行こーうよっ(猛獣狩りに行こーうよっ)
♪鉄砲だってー持ってるしっ(鉄砲だってー持ってるしっ)、
♪槍だって持ってるもんっ(槍だって持ってるもんっ)!
♪あっ!(あっ!)あっ!(あっ!)
♪う・さ・ぎ!
※()内は子ども
また、歌いながら歌詞に出てくるアイテムを身振り手振りで自由に表現して楽しみます。
歌と身振り手振りは地域などによってさまざまなパターンがありますので、思い思いに楽しんでください。
※一部例を掲載していますので参考にしてください。

3.子どもたちは、歌の最後に保育者が挙げた「動物の名前の文字数」と同じ人数で手を繋ぎ、円になってその場に座ります。
例えば「うさぎ」なら3文字なので3人で手を繋ぎます。

4.文字数通りの人数で手を繋げなかった人は残念ながらアウトです。
保育士がその猛獣に変身し、アウトの子どもたちをパクパク食べる振りをするとアウトの子供たちも楽しめます。

5.また1に戻ってゲームを繰り返します。
【遠足アレンジバージョン】 おすすめ!
猛獣狩りの導入として「リュックに荷物を詰め込んで、遠足に出かけて猛獣を探す」というアレンジを加えた遊び方です。
4~5歳の幼児であれば、よりゲームに没入して遊んでくれるので私はいつもこの導入とアレンジで遊んでいます!ぜひ試してみてくださいね♪
1.はじめに保育者も含め参加者全員で大きな円になり、内側を向いて座ります。保育者主導で「真似っこ準備」を始めます。
・真似っこ準備 例
「猛獣狩りに行くための準備をしましょうー!」
「大きなリュックに、猛獣を撃つ鉄砲をいれてー、、、」
「お腹が空くからお弁当も入れてー、、、」
等、子どもたちと何を持っていくか相談しながら、エアーリュックに入れる真似っこをします。

2.準備ができたらリュックを背負う振りをして全員で立ち上がり、「遠足ごっこ」を開始します。
通常の猛獣狩りではその場で身振り手振りを交えながら歌を歌いますが、遠足アレンジではぐるぐる円に沿って歩きながら歌います。
歌は通常のバージョンとほぼ同じですが、「お弁当だって持ってるもん!」など、真似っこ準備でリュックに詰め込んだアイテムを歌詞に取り入れることで盛り上がること間違いなしです♪
「真似っこ準備」と円に沿って歩きながら進行すること以外は、通常のゲームと同じです。

6.遊びを成立させるポイント
- 「鉄砲だってもってるもん!」「槍だってもってるもん!」などの動きは、コールアンドレスポンスで保育者の動きをまねてもらったり、思い思いの動きで楽しんでもらいましょう。
- 動物の名前を歌うとき、子どもたちが文字数を数えやすいよう動物の名前をゆっくりわかりやすく発声します。
- 歌だけでは数を数えるのが難しい子どもがいる場合は、指で文字数を示しながら伝えましょう。
- 2回目はさっきと違うお友だちとチームになるようルール設定しておくと参加する子どもたち全員が楽しめます。
- 同じ子が何度もアウトにならないよう、人数をうまく調整して歌いましょう。
(例:15人なら、3文字にすれば全員ペアになれる)
7.遊びの展開方法
【動物になりきって楽しむ】
子どもたちが「保育士が挙げた動物になりきってチームメンバー探しをする」というルールを追加することで、自由表現遊びにもなります。
【文字数を多くして難易度を上げる】
ゲームに馴れてきたら、文字数の多い動物の名前を使って難易度を上げると盛り上がります。
・文字数の多い動物の名前 例
マントヒヒ(5)、アフリカゾウ(6)、ワオキツネザル(7)、オウサマペンギン(8)、イリオモテヤマネコ(9)、等
【「お買い物」や「動物園」「果物屋さん」などにアレンジする】
お買い物なら買ったものの名前、動物園なら動物の名前、果物屋さんなら果物の名前など様々なアレンジができます。
また、「幼稚園に行こうよ」のアレンジでは、クラスの子どもの名前を使って遊ぶことでさらに盛り上げることもできます。
8,言葉を使った別の遊び
- しりとり
- マジカルバナナ