2月にある「建国記念日」は、私たちが住むこの日本にとって非常に意味のある大事な祝日のひとつです。しかし、子どもへ「建国記念日」を説明するのは難しいですよね。
この記事では、建国記念日の基本的な意味や由来をわかりやすく整理し、さらに年齢別に子どもへ伝える際のポイントや、園で取り入れやすい保育活動のアイデアも紹介します。行事理解を深めながら、日々の保育や親子の会話に役立てていただければ幸いです。
1.『建国記念日』とは
建国記念日は、日本の国が成り立ったことを祝い、国を大切に思う気持ちを育むための日です。毎年2月11日がその日に定められており、「国民の祝日」のひとつとして広く知られています。
この日は「建国された日そのもの」を厳密に示すものではなく、「日本という国が生まれたことを記念する日」という意味合いを持っています。そのため、歴史的な出来事を祝うと同時に、国や社会について考えるきっかけの日とも言えるでしょう。保育現場では、難しい歴史用語を使うよりも、「日本ってどんな国かな?」と身近に感じられる関わりが大切になります。
2.『建国記念日』の由来
建国記念日の由来は、日本の古い歴史書である『日本書紀』に記されている、初代天皇とされる神武天皇が即位した日がもとになっています。この日付を現在の暦に当てはめると、2月11日にあたると考えられました。
ただし、この出来事は神話や伝承の要素も含まれており、科学的・歴史的に完全に証明されている事実ではありません。そのため、「日本のはじまりについて、昔の人が大切にしてきた考え方」として伝えられることが多いのが特徴です。由来には諸説あることを踏まえつつ、行事としての意味を理解することが大切です。
3.子どもへのわかりやすい説明
2歳児向け
2歳児にはまだ「むずかしいお話」は必要ありません。
「今日は日本のおたんじょうびをおいわいする日だよ」
と、短くシンプルな言葉で伝えることが大切です。
「みんながすんでいる日本っていうくにが、だいじだねってかんがえるひだよ」
と、日常生活と結びつけて話すことで安心感につながります。
国名を覚えることよりも、「お祝いの日」「特別な日」という雰囲気を感じられれば十分です。
3歳児向け
3歳児には、「日本がはじまったことをおいわいする日」という表現が理解しやすくなります。
「むかしむかし、日本ができたよっていうおはなしがあるんだよ」
と前置きすると、物語として興味を持ちやすくなります。
「みんながすんでいるところを、だいじにしようね」
という一言を添えることで、行事の意味を身近な気持ちにつなげられます。
4歳児向け
4歳児になると、「どうして?」という疑問が増えてきます。
「日本がはじまったって考えられている日を、みんなでおいわいする日だよ」
と少し詳しく説明しましょう。
「むかしの本に、こんなおはなしがのっているんだよ」
と伝えることで、事実とお話の区別も少しずつ理解できるようになります。絵本や地図を使って、日本の形や場所を示すのも効果的です。
5歳児向け
5歳児には、「建国記念日は、日本ができたと考えられている日を記念する日だよ」と言葉を整えて伝えられます。
「ずーっと昔に書かれた本をもとに、『2月11日を日本ができたことをお祝いする日にしよう!』ってみんなで決めたんだ。」と補足することで、物事を多面的に見る力を育てることにもつながります。話し合いや質問の時間を設けると、より理解が深まります。

4.『建国記念日』の関連情報
4-1.保育と夏至
建国記念日は、歴史を学ぶだけでなく「国や社会を大切に思う気持ち」を育む行事でもあります。
保育では、国旗や地図に触れたり、「日本には四季があるね」「いろいろな食べ物があるね」と身近な文化に目を向けたりする活動が効果的です。
また、祝日であることから「お休みの日=楽しい日」という印象を持つ子どもも多いため、無理に知識を詰め込まず、会話や遊びの中で自然に行事に触れることがポイントです。
行事は“知ること”より“感じること”を大切にすると、子どもの心に残りやすくなります。
5.『建国記念日』にちなんだ保育活動
① 日本ってどんな形?日本地図あそび
大きな日本地図やパズルを使い、「ここが日本だよ」と国の形や位置に親しむ活動。年齢に応じて、見る・はめる・指さすなど関わり方を変えられる。
② みんなの住んでいる日本を見つけよう
園や家の写真、イラストを使い、「日本の中にあるわたしたちのまち」という視点で話す活動。建国記念日を“自分ごと”として感じやすくなる。
③ 赤と白でおいわい制作
赤・白の折り紙や画用紙を使い、ハートや丸など自由な形を作る簡単制作。「おいわいの日」という雰囲気を楽しむことが目的で、意味づけは年齢に応じて調整する。
④ 日本の“すてき”を探そうトーク
「日本のすきなところ」「たのしいところ」をテーマにした簡単なやりとり活動。食べ物・自然・行事など、子どもが知っていることを言葉にする経験につながる。
⑤ むかしむかしのおはなしタイム
建国記念日の由来に触れる前段として、「むかしの人のおはなしがあるよ」と伝える読み聞かせ・語りの時間。事実よりも“昔から大切にされてきた日”という感覚を味わう。
まとめ
建国記念日は、日本のはじまりに思いを向け、国を大切にする気持ちを育む行事です。由来には諸説ありますが、保育や家庭では「日本ってどんな国かな?」と考えるきっかけとして活用することが大切です。
年齢に応じた言葉や関わりを意識すれば、難しい内容でも子どもなりに受け止めることができます。行事を通して、子どもたちの世界が少し広がるような関わりを、ぜひ日々の保育に取り入れてみてください。