
保育の現場では、保育士資格だけでなく、プラスアルファの資格があるとさらに活躍の幅が広がります。子どもとの関わりを深めたり、保護者対応やキャリアアップに役立つ資格もたくさんありますよね!今回は保育士さんや幼稚園教諭の皆さんにおすすめの、保育資格以外でぜひ取得しておきたい資格についてご紹介します。現場で役立つポイントもあわせてチェックしてみてください。
幼保英検ってなに?
幼保英検は2010年に始まった「保育英検」が2019年に名称変更した検定です。比較的新しい資格なので知らない人も多いのではないでしょうか。
英語のレッスンをしている園は今やめずらしくありません。習い事の人気ランキングでも、英語・英会話はトップクラス。そして2020年度から小学校5、6年生の教科に「外国語」として英語を採用しています。子どもたちの周りでは英語に触れる機会が格段に増えてきていると思いませんか?
資格説明
英語が得意なあなたはもちろん、これから子どもに関わるお仕事の幅を広げたい人、キャリアアップをめざす保育士はぜひ幼保英検について知っておきましょう。
幼児教育に関連する分野に特化した英語検定試験です。幼保英検に合格後、申請することで、保育士や幼稚園教諭資格をもっている人は一般的な絵幼保英検の合格証だけでなく「幼保英語士資格証」を習得することができます。もちろん保育士や幼稚園教諭資格がなくても受験することは可能です。
幼保英検では、乳幼児英語(赤ちゃん言葉)や幼稚園や保育園で使われる表現、子どもに関連する活動(工作、外遊びなど)に出題内容の重点を置いています。さらには保護者との会話も出題されているので、英語力はもちろん幼児教育において幅広い知識が必要です。
インターナショナルスクールや英語プリスクールなどの就職を考えている人にはとっておきの資格と言えそうですね。
幼保英検 保育士が知っておくべき4つのポイント
幼保英検は幼児教育や保育に関する知識が必要なことがわかりました。子どもに関わるお仕事に関して保育士はプロですから、自身の英語力と合わせることで資格取得が可能といえますね。幼保英検を受験する際に必要な情報を4つまとめてみました。

受験日程
年3回実施(7月・11月・2月)開催月の第三日曜日が検定日となっています。(ただし1級は7月のみ開催)
合格基準
幼保英検の難易度は5段階にわかれています。一般的な英検とは異なるので注意してください。現在のところ、TOEICのスコア換算表も存在しない様子です。どの級であっても、英語力はもちろん、幼児教育の知識が必要なのが特徴といえますね。
・4級:一番優しい。中学初級から中級程度。筆記のみ(50分)
・3級:中学卒業程度。筆記(50分)とリスニング(20分)あり。
・2級:高校中級から卒業程度。筆記(50分)とリスニング(20分)あり。
・準1級:大学中級程度。筆記(50分)とリスニング(30分)、二次試験(面接・20分)あり
・1級:一番難しい。大学上級程度。筆記(50分)とリスニング(30分)、二次試験(面接・20分)あり
それぞれの級に出題目安と場面状況が設定されています。詳しくは公式HPで確認してみましょう。
また公式テキストの発行元サイトでテキスト音源を聴くことが可能です。どんな問題なのか、各級の違いなどを確認することができますので、一度聞いてみることをオススメします。
会場
指定された会場、もしくはオンラインでの受験になります。
会場は11箇所(札幌、仙台、さいたま、千葉、東京、横浜、名古屋、大阪、神戸、岡山、福岡)プラス海外会場になります。2020年度からオンラインでの受験も可能になりました。
費用
受験する級によって費用が異なります。会場・オンライン、どちらの場合でも費用は同じです。
・4級:3,500円
・3級:4,000円
・2級:4,500円
・準1級:6,500円
・1級:7,000円
幼保英検では筆記試験を合格した準1級と1級について、二次試験を2回まで受験することができます。その場合、2回目の面接試験時に3,000円が別途必要です。
まとめ
幼保英検は今注目の資格です。英語教育に取り組む園は増えているものの、実際英語を指導する人材がすくない現状から考えて、これから需要が高まる資格といえます。
幼児教育の現場で英語を指導する以外にも、外国籍の園児や保護者とのコミュニケーションで英語力を発揮することができます。 他の英語資格とは異なり、保育士としてのキャリアアップに直接つながる幼保英検。オンラインでも受験できますので、ぜひ1度、チャレンジしてみてはいかがでしょうか?
その先には自分にとって新しいステージが待っているかもしれませんよ。
参考テキスト
幼保英検の勉強本ですが、下記、テキストブックなどを参考にしてみると良いでしょう。