こどもが大好きで色んな場面で活躍する「お歌」や「手遊び」。保育士や幼稚園教諭の皆さんはたくさん知っておききたいですよね!今回はその中からシンガーソングライターの近藤夏子さんが「どんぐりころころ」を実演してくれます。ぜひ動画でチェックしてみてください。
実演のポイント
「どんぐりころころ」は、どんぐりがころがって池に落ち、どじょうと出会う楽しいお話が展開する童謡です。
「どんぐりころころ」の冒頭では、両手で丸く“どんぐり”を表しながら滑らかに回す動作を入れると視覚的にも引き込まれます。「どんぶりこ おいけにはまって」では、両手を広げておちる様子を示し、続く「どじょうが出てきてこんにちは」では片手を差し出す仕草でどじょうを表現。
振り付き動画のように、「ぼっちゃんいっしょにあそびましょう」の場面で子どもたちと向かい合って手をつなぐように歌うと親しみが高まります。
テンポはゆったりめなので、小さな子どもにも歌と言葉、動きが自然と一致しやすく、模倣力・音声と動作の一致・友だちとのコミュニケーションを育むのにぴったりです。
保育者は歌の語り口や表情も大切に、ストーリーが子どもに伝わるよう意識するとより効果的です。
実演:近藤夏子
一言一言をはっきり歌いましょう。歌詞にストーリーがしっかりあるのでそのストーリーを聞かせるように意識すると良いです。たとえば”さぁたいへん”は本当に大変そうに。表現することを忘れずに、歌声だけじゃなく身振り手振りや表情まで歌の世界に溶け込むようにしましょう。あとはリズムに乗って元気よく♪
対象年齢
2歳児/3歳児/4歳児/5歳児
語りかけ調のゆったりしたリズムと簡単な身振りの繰り返しが中心のため、2歳児でも安心して参加でき、模倣を楽しめます。
3歳以上ではストーリー性や協調遊びへの発展も期待できます。
年齢別の「ねらい」
⚫︎2歳児:
どんぐりの形や動きをまねて、リズムと身体表現をリンクさせる体験。
⚫︎3歳児:
歌詞にある「池」「どじょう」といったイメージを身体で再現し、言葉との結びつきを感じる。
⚫︎4歳児:
「ぼっちゃんいっしょにあそびましょう」の掛け合いを通じて協調性と表現力を育む。
⚫︎5歳児:
動きを工夫したりストーリーを加えて、即興表現や自主的遊びにつなげる創造力を促す。
年齢別の「導入の仕方」
⚫︎2歳児:
「どんぐりさんってころころするね。手で丸を作って真似してみよう」と導入。
⚫︎3歳児:
「池に落ちたらどうなるのかな?どじょうさんにこんにちはしてみよう」と問いかけながら。
⚫︎4歳児:
「どじょうさんと“いっしょにあそびましょう”って歌うところは、お友だちと手をつなげてやってみよう」と呼びかけ。
⚫︎5歳児:
「次は違う動物が出てきたらどうする?動きや声を考えてみよう」と創作活動に繋げる。
「どんぐりころころ」について
誰もが耳にしたことのある定番ソングじゃないでしょうか?あらためて聞くと、どんぐりさんとどじょうさんが出会う、ちょっとロマンチックなところがあってより好きになりました。小さいお子さんも簡単に覚えて口ずさめる可愛い歌です♫是非振り付けも一緒に楽しむことをおすすめします!
歌詞の語りかけ調とリズミカルなフレーズに、「どんぐり」「どじょう」「ぼっちゃん」の要素が折り重なる構成で、子どもたちは情景を想像しやすく自然と参加できます。
振り付き動画を参考に動作を取り入れることで、歌に身体表現が加わり、模倣力や協調性、表現力を育てるのにぴったりです。
室内遊びや秋の自然観察、集団の活動の導入に使える一曲で、安心感と楽しさを同時に提供できる内容です。
おすすめの季節や月
秋(9〜11月)/通年使用可
どんぐりが道に転がる季節と重なり、自然観察や落ち葉遊びと連動しやすく、歌と季節感が自然に溶け込みます。
歌詞
どんぐり ころころ どんぶりこ
おいけにはまって さあたいへん
どじょうがでてきて こんにちは
ぼっちゃん いっしょに
あそびましょう
どんぐり ころころ よろこんで
しばらくいっしょに あそんだが
やっぱりおやまが こいしいと
ないては どじょうを
こまらせた
作詞・作曲
作詞:青木存義
作曲:梁田貞