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知っておきたい伝承遊び

 普段は園内の遊具や室内のおもちゃで遊ぶことの多い子どもたちですが、たまには「伝承遊び」を取り入れてみると新鮮さがあって夢中になるかもしれません。子どもの遊びの中でも折り紙は身近な道具ですが、折り紙も伝承遊びのひとつです。 いろんな種類の伝承遊びを知っておくことで、ちょっとした時間に楽しむことができ、子どもと触れ合う時間が増えていくので、ぜひ試してみてください!

伝承遊びとは?取り入れるねらいは?

まず「伝承遊び」とはどういったものなのか、理解しておくことが大切です。伝承遊びの内容を理解した上で、どう保育に活かしていくのか考えましょう。

伝承遊びは「昔から親しまれている遊び」

伝承遊びとは、一言で言うと「昔から親しまれている遊び」のことを指します。
伝承遊びと聞いたら「コマ回し」や「けん玉」などを思い浮かべる人も多いと思いますが、普段の遊びの中で楽しんでいる「折り紙」や「鬼ごっこ」も昔から親しまれている伝承遊びなのです。

伝承遊びを保育に取り入れるねらいは?

伝承遊びは昔から親しまれている遊びだからこそ「年齢関係なく一緒に楽しめる遊び」と言えます。
地域の人たちとの交流のために、近所のおじいちゃんおばあちゃんを招いて一緒にけん玉やお手玉をして遊んでいる園もあります。

同年代の子どもたちだけでなく、幅広い年齢層の中で同じ遊びができるのは子どもたちも嬉しくて「教えてー!」と盛り上がるでしょう。

子どもを中心に遊びを展開していける

あやとり

昔から親しまれている伝承遊びは、時間の流れと共にルールや遊び方が少しずつ異なっていきます。
定番のわらべうたなども地域によって歌詞やリズムが違っていたりと、人から人へ伝わってきた遊びだからこその変化があります。

保育士があえて介入せずとも、子どもたちの中で新しい遊び方が生まれるのも伝承遊びの醍醐味ですよ。  

乳児におすすめの伝承遊び

伝承遊びがどのようなものかわかったところで、昔から親しまれている遊びというものはいろんな種類があります。
年齢によって楽しめるものが違ってくるので、まずは乳児クラスの子どもたちにおすすめの伝承遊びをご紹介していきます。

いっぽんばしこちょこちょ(わらべうた)

乳児クラスでは、子どもと直接触れ合って遊ぶことができる「わらべうた」がおすすめです。中でも人気なのは「いっぽんばし にほんばし」です。

子どもと触れ合うことができ、簡単にちょっとした時間でも楽しめるのがわらべうたの特徴です。この他にも「きゅうりができた」や「おせんべやけたかな」などのわらべうたがあるので保育ネタとして練習しておきましょう。

お手玉

けん玉

お手玉は乳児でも触ったり投げたりして遊ぶことができます。ボールとは一味違う感触に、子どもたちも面白がってむぎゅむぎゅ握って遊ぶはずです。 

また、保育士が複数のお手玉を使って遊ぶ姿を見せるのも、子どもたちに取っては「すごーい!」と目を輝かせる時間になりますよ。
2歳くらいになると見様見真似でお手玉に挑戦する姿が見られるでしょう。うまくできなくてもポイっと投げてみたり、感触を楽しむことができるので室内の伝承遊びにぴったりです!

幼児におすすめの伝承遊び

次に、幼児におすすめの伝承遊びをご紹介していきます。幼児クラスになると、お友達と一緒に遊ぶことができたり、ルールを守って遊ぶことができるようになるので、伝承遊びの幅も広がりますよ。

鬼ごっこ

伝承遊びと意識せずともすでに楽しんでいると言う人も多いのではないでしょうか?
鬼ごっこといっても「いろおに」や「こおりおに」などたくさんの種類がありますよね。子どもたちの中でも「今日は何鬼にする?」と意見を出し合って遊ぶ姿が見られます。
自分たちで作ったルールでの鬼ごっこが展開されたりと、伝承遊びだからこその自由さが楽しめる遊びです。

なべなべそこぬけ

お友達と一緒になって成功したら嬉しい「なべなべそこぬけ」の伝承遊びも幼児クラスに人気です。

1.2人組を作って、向かい合って両手を繋ぐ2.なーべなーべそーこぬけ♪そーこがぬけたら♪(両手を繋いだままリズムに合わせて揺らす)3.かえりましょ♪(手を繋いだままひっくり返し、外側を向いて背中を合わせる)

ひっくり返った時に手を離さず、繋いだまま外側を向けたら成功です!始めは2人で組を作って楽しみ、慣れてきたら大人数でやってみるのも良いでしょう。人数が増えると難易度も上がるので成功した時は大喜び間違いなしです!

おはじき

少し小さなものでも遊べるようになってきた幼児クラスにおすすめなのが「おはじき」です。透き通っていて綺麗なおはじきは見ているだけで魅力的ですが、遊び方もたくさんあるので一度遊び出したら止まらない子も。

数を数えるために並べてみたり、おはじきを一つずつ重ねてみたり。ごっこ遊びの中でも料理のトッピングや、お買い物の時のお金になったりと変幻自在で楽しめるのがおはじきの素敵なところです。
100円均一でも売っているので、お手軽に遊べるのが嬉しいですよね。

ひとつ注意する点としては、口に入れて遊ぶことが少なくなってきた幼児クラスでも、おはじきを誤飲しないよう保育士の近くで遊ぶようにすることが大事ですよ。

 まとめ

年齢ごとの伝承遊びをいくつかご紹介してきました。昔から親しまれている伝承遊びは、世代を超えて楽しめる遊びなので、子どもたちだけではなく保育士や祖父母などたくさんの人が一緒になって遊べるのが魅力的ですよね。

子どもたちなりのルールや遊び方に変化していくのも伝承遊びの良い点なので、保育に取り入れて楽しんでみてください!

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ほいくnote編集部

ほいくnote編集部

ライター

“ほいくnote〟は、エンターテイメントを切り口に楽しく保育や日常生活で使える情報を発信する保育メディアです。 現役保育士はもちろん、臨床心理士や専門家が監修したコンテンツ、保育系タレント・インフルエンサー達による動画なども楽しめます。

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