3月は、子どもたちと一年間の食育を振り返る絶好のタイミングです。
季節の食材や行事食に触れた経験をまとめることで、“食べ物への興味”がより深まり、次年度の食育への意欲にもつながります。
ここでは、保育現場でそのまま使える「ふりかえり活動」のポイントをご紹介します。
1.行事食で1年をふりかえる活動のねらい
- 行事と食べ物の関わりを知り、文化への興味を育てる
- 季節と食材のつながりを理解する
- 「食べた」「知っている」という経験を言葉にし、自信につなげる
- 子ども自身が“好き・興味・発見”を再認識する
2.保育で使える活動実践例
主に幼児クラスで使いやすい活動の実践例を紹介していきます。
2-1.行事食クイズ
行事食は、子どもたちが1年間で自然と触れてきた食文化の入り口です。
写真カードやイラストを使い、楽しみながら記憶を呼び起こせるためのクイズ遊びがおすすめです。
■ 主な行事食の例
- こどもの日(5月):かしわもち、ちまき
- 七夕(7月):そうめん
- お月見(9月):おだんご
- 冬至(12月):かぼちゃ、ゆず湯
- お正月(1月):黒豆、雑煮、栗きんとん・節分(2月):いり豆、恵方巻
- ひなまつり(3月):ちらし寿司、ひなあられ
2-2.旬の食材クイズ
春・夏・秋・冬のボードを用意し、食材カードを選んで貼る単純なゲーム。
意外と大人でも悩む場合があり理解が深まります。
■ 季節の代表的な食材
春: いちご、たけのこ、新じゃが、新玉ねぎ
夏: すいか、とうもろこし、トマト、きゅうり
秋: さつまいも、くり、きのこ、なし
冬: みかん、だいこん、ねぎ、ほうれん草
「夏は水分の多い食べ物が多いね」「冬は体を温めてくれる野菜があるよ」など、
保育士の声かけで食材と季節の関係性にも気づけます。
2-3.人気ランキング
活動の締めくくりに、子どもが自分で選ぶワークシートを取り入れる良いでしょう。
振り返りがグッと深まり、主体的な学びにつながります。
この一年間で一番好きだった食材やメニューにシールを貼って投票することで、他児との意見交換のきっかけにもつながります。
■ ワークの例
・好きだった行事食にシールを貼る
・食べてみたい行事食を1つ選ぶ
・季節ごとの食材を分類して貼る

3.この活動で得られる主な効果
忙しい家庭でも取り入れやすいよう、ハードルの低い提案が効果的です。
① 食べ物への興味・関心が高まる
行事食や旬の食材を振り返ることで、子ども自身の中で“食と生活がつながる”経験になる。
② 言葉で表現する力が育つ
「おいしかった」「知ってるよ」「すっぱい匂いがした」など、食に関する語彙が増え、自分の気持ちを表現する力につながる。
③ 季節や行事への理解が深まる
1年の流れを整理しながら、「春はイチゴ、秋はさつまいも」など季節とのつながりに気づき、生活や自然への興味が育つ。
④ 食材への挑戦意欲につながる
振り返りの中で、苦手だった食べ物や初めて知った食材にもポジティブに触れられるため、進級後の“挑戦する心”にもつながる。
まとめ
「一年間の食育のふりかえり」は経験と、これから身につけたい力をつなぐ重要な活動です。
食べ物・行事・季節といった身近なテーマだからこそ、子どもが自然と理解しやすく、進級後の生活意欲へとつながります。
生きていくうえで欠かせない食事に関する教育の活動として、ぜひ実践してみて下さいね♪