こどもが大好きで色んな場面で活躍する「お歌」や「手遊び」。保育士や幼稚園教諭の皆さんはたくさん知っておききたいですよね!今回はその中からシンガーソングライターの近藤夏子さんが「どんな色がすき」を実演してくれます。ぜひ動画でチェックしてみてください。
実演のポイント
この歌は、「どんないろがすき?」という問いかけに、赤・青・黄色・緑・そして全部の色と答えていくシンプルで楽しい構成です。
実演では、「あかい いろがすき」のたびに指で赤いクレヨンを描く仕草を、「あおい いろがすき」では青を表す布やカードを見せながら表現すると視覚にも響きます。
サビの「いろ いろ いろ いろ/いろんな いろがある」では両手を大きく広げながらリズミカルに歌い、いろいろな色をイメージさせると子どもたちの反応が高まります。
簡単な問いかけと動作の組み合わせで、語りかけ・模倣・色の認知・参加意識を自然に促す導入に最適です。
保育者が明るい声と笑顔でリレー形式に問いかけるように進めると、子どもたち自身の意見表明の機会にもなります。
実演:近藤夏子
元気よく歌う!というよりかは、優しさを感じられる歌声を意識して歌いましょう。とてもあたたかい曲調と歌詞なので、その部分を大切に。あとは、どんないろがすき?と聞くところを、しっかり目の前にいる相手に問いかけるようにしましょう!曲の雰囲気をしっかり感じ取って、丁寧に歌えるようにしましょう!
対象年齢
2歳児/3歳児/4歳児/5歳児
色の名前と語りかけ形式が中心で、2歳児でも単純な色のやりとりを楽しめます。
3歳~5歳になると、好きな色や理由を発表するなど、言葉表現や自己表現の機会にも活用できます。
年齢別の「ねらい」
⚫︎2歳児:
色の名前(赤・青など)を声と動きで覚え、身体表現とともに楽しむ。
⚫︎3歳児:
自分の好きな色を言葉で伝えることで、自己表現・発言の経験を育む。
⚫︎4歳児:
色それぞれの色彩や雰囲気に気づき、「どうして?」を言葉にする意欲を深める。
⚫︎5歳児:
好きなクレヨンや色教材を選んで発表するなど、創造的かつ主体的な表現活動へ展開する。
年齢別の「導入の仕方」
⚫︎2歳児:
「赤いクレヨン、見えるかな?“あか”って言ってみよう」と模倣中心に導入。
⚫︎3歳児:
「みんなは何色がすき?どうして好きかな?」と問いかけ形式で導入。
⚫︎4歳児:
「青い空に似ているから?黄色は何を思い出す?」と理由を考える導入。
⚫︎5歳児:
「みんなで好きな色のものを持って、その色の歌詞を作ってみよう!」と創作へ発展。
「どんな色がすき」について
たくさんある子どもたちと歌う曲の中で、私が個人的に一番好きな曲です♪メロディーがわかりやすいのに、切なさもあって、楽しく感じるのに少し泣きそうになる。そして、歌詞も可愛いけど奥が深くて、とにかくいい曲!!ぜひ、たくさんの子どもに、たくさんの人に歌ってほしい。そんな一曲です。
「いろ いろ いろ いろ/いろんな いろがある」というサビのリフレインは、音楽的にも覚えやすく、子どもの安心感や参加感を引き出します。
保育現場では、色の導入、自己表現活動、クレヨンやカード提示の実物教材と組み合わせると、模倣力・言葉力・色彩認識・自己表現を多面的に育める教材となります。
おすすめの季節や月
通年使用可
特に 6月(色・クレヨン関連行事)、秋の制作・絵画活動時期、誕生日会など自分紹介の場面 にぴったりです。
歌詞
上記「なっちゃんねる」の動画、もしくは外部サイトにてご確認ください。
作詞・作曲
作詞:坂田修
作曲:坂田修