こどもが大好きで色んな場面で活躍する「お歌」や「手遊び」。保育士や幼稚園教諭の皆さんはたくさん知っておききたいですよね!今回はその中からシンガーソングライターの近藤夏子さんが「ぞうさん」を実演してくれます。ぜひ動画でチェックしてみてください。
実演のポイント
歌詞冒頭の「ぞうさん ぞうさん おはながながいのね」では、両手で象の長い鼻を表すジェスチャーをすると視覚にも伝わります。「かあさんもながいのよ」の部分では優しくお母さん象をイメージさせる声色を。
続く「だれがすきなの」「あのね かあさんがすきなのよ」では問いかけと答えのリズムを取りながら、子ども一人ひとりと視線を合わせるように声をかけると、自己表現と温かい関わりが育ちます。
語りかけ調の語尾の伸ばし方を意識すると、静かな安心感のある雰囲気が広がり、子どもたちも模倣しやすく情感豊かな体験を得られます。
実演:近藤夏子
やさしい気持ちで歌いましょう♪歌詞がとってもあたたかいので、そのあたたかさを大切にして歌えば素敵に歌えます。上手く歌おうとせず、ぞうさんの特徴や、お母さんが大好きって言っている歌詞をしっかりと届けることを意識しましょう!出だしの“ぞうさん ぞうさん“の部分はのんびりと、焦らずに歌うととてもいいと思います♪
対象年齢
2歳児/3歳児/4歳児/5歳児
語りかけ調の単純な構成と短いフレーズの繰り返しで、2歳児でも安心して歌いやすく模倣しやすい内容です。年齢が上がるにつれて、親子役割への理解や情緒面への共感も深まります。
年齢別の「ねらい」
⚫︎2歳児:
象の鼻のジェスチャーや声の抑揚による模倣表現を楽しみ、リズムと声の一致感を育む。
⚫︎3歳児:
問いかけと応答の構造に参加しながら、「誰が好き?」のやりとりを楽しむ自己表現力を育む。
⚫︎4歳児:
親子象の関係性を捉え、「お母さんが好き」という優しい気持ちへの共感力を深める。
⚫︎5歳児:
象や他の動物を登場させたり動作を変化させたりする即興表現を通じて想像力を育む。
年齢別の「導入の仕方」
⚫︎2歳児:
「ぞうさんって鼻が長いね。真似してみよう!」と手で鼻を作る動作中心に導入。
⚫︎3歳児:
「誰が好き?って聞かれたら、“おかあさん”って答えるね」と問いかけ形式で導入。
⚫︎4歳児:
「お母さんぞうってどんな気持ちかな?優しく歌ってみよう」と感情表現を促す導入。
⚫︎5歳児:
「別の動物や誰かが好きって入れてみよう。どうなるかな?」と創作活動へ展開。
「ぞうさん」について
すごくシンプルな歌詞でシンプルなメロディーなので、小さいお子さんでも覚えやすい曲です♪自分が小さい頃もかなり早くから歌っていた記憶があります!動物の名前や特徴も覚えられるし、お母さんが大好きっていうところも含めて、とても素敵な曲です!手でぞうさんの鼻の真似して歌うのもおすすめです♪
歌詞は短くシンプルですが、「おはながながいね」「だれがすきなの?」という問いかけと、「かあさんがすきなのよ」という答え構造を通じて、自己肯定や家族への愛情、ありのままの個性を受け入れるメッセージを伝えます。
柔らかな語りかけ調+静かなメロディは、 感受性を育てる導入や安心感のある集団活動に適しており、乳幼児とのふれあい歌としても広く支持されています。
おすすめの季節や月
通年使用可
特に 親子テーマ、感情教育、家族発表の場面、穏やかな導入活動にぴったりです。
歌詞
上記「なっちゃんねる」の動画、もしくは外部サイトにてご確認ください。
作詞・作曲
作詞:まど・みちお
作曲:團伊玖磨