こどもが大好きで色んな場面で活躍する「お歌」や「手遊び」。保育士や幼稚園教諭の皆さんはたくさん知っておききたいですよね!今回はその中からシンガーソングライターの近藤夏子さんが「ちょうちょ」を実演してくれます。ぜひ動画でチェックしてみてください。
実演のポイント
「ちょうちょう」は、菜の葉→桜の花へと蝶が移り飛ぶ様子を、静かで優しいリズムで描く唱歌です。
実演では、両手を軽くひらひらとさせて蝶の羽ばたきを表現し、「菜の葉にとまれ」のフレーズで指先を葉に触れるように静かに止めます。「桜の花の花から花へ」では、手を左右にゆっくり移動させて、花から花への移動を示すと映像的です。
大きな動きよりも、しなやかさと静けさを重視したゆったりとした動作が、この歌の世界感に合います。
保育者が語りかけるように歌うことで、子どもたちにも自然と蝶の穏やかな動きや春の情景が伝わります。
実演:近藤夏子
ずっと八分音符を大切にして進んでいくこの曲。なので、そのテンポ感やリズムをしっかり感じましょう。この統一感が心地良くなるように、リズムは丁寧に。ただ、メロディーには強弱や表情をつけて、しっかり盛り上がりを作りましょう♪手でちょうちょの形を作って、パタパタさせて歌うと、ニュアンスがつけやすくなります♪
対象年齢
2歳児/3歳児/4歳児/5歳児
短い繰り返しとやさしい言葉遣いで、2歳児でも模倣と参加がしやすく、3歳以上では春の自然情景や季節感への理解も深まります。
年齢別の「ねらい」
⚫︎2歳児:
蝶の羽ばたきを真似て動きと言葉を結びつける模倣体験を促す。
⚫︎3歳児:
「菜の葉」「桜の花」という言葉を身体で再現しながら、言葉とイメージの一致を楽しむ。
⚫︎4歳児:
春の訪れや自然の循環に思いを馳せ、表現力や観察力を深める。
⚫︎5歳児:
自分なりの蝶の動きを考えたり、ストーリーを膨らませて創作表現を楽しむ。
年齢別の「導入の仕方」
⚫︎2歳児:
「蝶々ってどんな動きかな?手をひらひらさせてみよう」と導入。
⚫︎3歳児:
「菜の葉がかざぐるまみたいにふわふわ揺れているね」と自然観察的に問いかけ。
⚫︎4歳児:
「桜の花はどんな色?蝶々はどこへ飛びたいかな?」と想像を広げる導入。
⚫︎5歳児:
「今度は違う色の花に蝶々を止めてみよう!どう動かす?」と創作に発展。
「どんぐりころころ」について
知らない人はいないんじゃないかな?ってくらい、有名な曲ですね♪小さい頃から慣れ親しんでいる。そんな一曲。春が来ると、なんでもないときに鼻歌で歌っちゃう。そんな経験があるのは私だけでしょうか?ご機嫌な自分をもっとご機嫌にしてくれる、可愛らしい歌詞とメロディーは、心から幸せにしてくれます♪
「蝶々 蝶々 菜の葉にとまれ/菜の葉にあいたら 桜にとまれ」と繰り返す構成は、言葉のリズムと調べがシンプルで美しく、春の訪れと蝶の優雅な様子を感じさせます。
保育現場では、手あそびや自然観察導入、春の雰囲気を感じさせる活動として取り入れやすく、言葉・映像・身体表現が一体となるやさしい学びの素材です。
おすすめの季節や月
春(4〜5月)
菜の花や桜が咲き、蝶を見かける季節と重なるため、春の自然観察や散歩の導入に最適です。
歌詞
ちょうちょ ちょうちょ
なのはにとまれ
なのはにあいたら
さくらにとまれ
さくらのはなの はなからはなへ
とまれよ あそべ
あそべよ とまれ
作詞・作曲
作詞:野村秋足
作曲:スペイン民謡