こどもが大好きで色んな場面で活躍する「お歌」や「手遊び」。保育士や幼稚園教諭の皆さんはたくさん知っておききたいですよね!今回はその中からシンガーソングライターの近藤夏子さんが「手のひらを太陽に」を実演してくれます。ぜひ動画でチェックしてみてください。
実演のポイント
「手のひらを太陽に」は、「ぼくらはみんな生きている」という生命を讃えるメッセージが明るく響く童謡です。
歌い出しの「ぼくらはみんな 生きている」で、力強く両手を胸の前で広げ、「手のひらを太陽に すかしてみれば」と指先で光を受け止めるように手を差し出します。「ミミズだって オケラだって…」では、指差しや虫のまねを加えてみましょう。
次第に手拍子やステップを取り入れて身体のリズムを感じながら歌うと、模倣力・生命への気づき・仲間意識・表現力が自然に引き出されます。
保育者自身が歌声に“力強さ”を込め、笑顔で身体を使って表現すれば、子どもたちも元気に参加できます。
実演:近藤夏子
力強さ!を大事に歌いましょう。メッセージがすごく強い楽曲なので、歌詞に合わせて歌声にも力強さがほしいです。大きな声で歌うというよりかは、お腹から太い声を出すイメージで歌いましょう。体を動かしながら歌うのもオススメです。直立で歌うんではなく、動いて、生命力を歌声にも吹き込みましょう♪
対象年齢
2歳児/3歳児/4歳児/5歳児
リズムと語りかけ調の繰り返しが中心で、2歳児でも模倣・参加しやすく、3歳以上は歌詞の意味や生命観に触れて理解や共感力を深めることができます。
年齢別の「ねらい」
⚫︎2歳児:
手を太陽にかざす動きや虫の真似を通して、模倣力と言葉のリズムを楽しむ。
⚫︎3歳児:
「生きているから笑う/悲しい」というリフレインに参加し、感情表現につなげる。
⚫︎4歳児:
歌詞に登場するさまざまな生き物を指さしたり声に出したりして、観察力や身近な生命への興味を育む。
⚫︎5歳児:
「自分たちも生きている友だち」として歌い、創作表現や発表への意欲を育てる。
年齢別の「導入の仕方」
⚫︎2歳児:
「手を太陽にかざすと赤くなるよ。真似してみよう!」と動き中心に導入。
⚫︎3歳児:
「まっかに流れる血潮とは?元気に歌ってみようね」と問いかけながら導入。
⚫︎4歳児:
「ミツバチやカエルも“みんな生きている友だち”だね」と生き物へ思いを広げる導入。
⚫︎5歳児:
「他の生き物や人も友だちとして歌詞に入れてみよう」と創作表現へ展開。
「手のひらを太陽に」について
聞いていると、口ずさんでいると、なんか元気がわいてくる曲です。歌詞も生きていく力を感じますが、メロディーやテンポも全部から生命を感じる気がします♪僕らはみんな生きている、と歌詞にある通り、楽曲そのものも生きている!そんな曲です♪晴れた日に外に出ると口ずさんでること多いです♪
歌詞には「ミミズだって オケラだって… トンボだって カエルだって… スズメだって イナゴだって…」と、生きとし生けるものすべてが「友だち」だという強いメッセージが込められています。
保育現場では、振り付けや虫カード、手あそびを組み合わせることで、生命への尊重・協調性・自己肯定感・リズム遊びが一曲で育まれる教材です。歌うことで子どもたちの心に元気や共感が生まれます。
おすすめの季節や月
春/初夏(4〜6月)
虫や草花、生き物が身近になる季節にぴったり。自然観察や製作と結びつけると、歌詞の世界がより身近に感じられます。
歌詞
上記「なっちゃんねる」の動画、もしくは外部サイトにてご確認ください。
作詞・作曲
作詞:やなせたかし
作曲:いずみたく