
赤・黄の表裏になった2色のカードを使って、色の認識や競争心を深める知育ゲームです。
2歳児クラスでは、理解する力が育ち、簡単なルールのある遊びができるようになってきます。
色の名前を知るところから数の大小の理解に繋がるゲーム遊びまでの展開や導入を、あらたうがこさんのイラストを使ってお伝えしていきます。
1.カードめくり対決とは
表裏2色のカードを使い、相手チームの色から自分のチームの色にめくって変えていくゲームです。
めくったところを相手にめくり返されたり、最後まで勝敗が分からないため、みている子どもも「頑張れー!」と応援したくなり、一体感やドキドキ感を楽しめます。
自分のチームのカードを必死にめくる子どもたちの姿がかわいくてとても盛り上がります。
また勝敗は色の数が多いチームの勝ちとなりますので「多い・少ない」が可視化され、数の大小の理解にもつながります。
低月齢児への配慮も含め、遊び方や注意点をご紹介します。
準備物
- 色カード(赤黄両面)30枚
【作り方】
①ダンボールを20cm×20cmの大きさに切る
②片面に赤い画用紙、もう片面に黄色の画用紙を貼れば完成!
対象年齢
2歳児/3歳児
必要な知識・経験
- 2色の色を識別できる
2.遊びのねらい
遊びの一つ一つに「ねらい」と「目標」があります。保育で行う際は遊びの目的を明確にし、これらを意識して取り組むことがポイントです。
段階を踏んで遊びのレベルを変化させていくことで、子どもたちが持つ能力を引き出し豊かな心の成長を促します。
ねらい
- ゲームを通して色の種類や名前を知り知識を深める
- 覚えた知識を活用してルールのある遊びを楽しむ
- 競争遊びで勝ち負けを経験する
期待される姿
- 2色の色を見分け、名前が言えるようになる
- 「自分のチームのカードをめくる」「相手よりも早くめくろうとする」などルールを理解し、集中してゲームを楽しんでいる姿が見られる
- 悔しくて泣いたり、勝てば喜んで勝負を楽しむ
3.事前準備
- 赤チーム、黄チームの2つにチーム分けをします。
- ジョイントマットにカードをそれぞれ15枚ずつになるように並べ、子どもたちのスタート位置を決めます
4.注意点と対策
- 転倒や衝突を防ぐため、広い場所で少人数同士で行うようにしましょう。
- ラミネートされたカード等は手や指を切ってしまう可能性があるため、使用前に必ず確認し、必要に応じてテープを貼るなど工夫をしましょう
5.カードめくり対決の遊び方・ルール
1.子どもたちを赤チーム、黄チームにわけます。
※月齢を混ぜて均等になるようにチーム分けをしましょう
※赤、黄のゼッケンを着せてあげると自分のチームの色がわかりやすくなります。
2.カードを赤、黄の面が同じ枚数になるように並べます。
※初めは色ごとに固めて並べましょう。慣れてきたらランダムに置くなどして難易度を調整してください。
3.それぞれの色の前に立ち向かい合います。

4.それぞれの色の前に立ち、向かい合います。

5.「ストップ!」の合図でゲーム終了です。
元の場所に戻り、赤黄のカードを数えて枚数の多かったチームの勝ちです!
※ストップのタイミングは20秒を目安に、子どもたちの取り組む姿を見ながら保育士のタイミングで声をかけましょう
※数える前に、子供達に「どっちが多いかな?」と問いかけてみましょう。
6.遊びを成立させるポイント
- ストップ後にめくられたカードは無効なので、元の色に戻しましょう。
- 勝敗は子どもたちが見てどちらが勝っているかを聞いてみましょう。その後に一つずつカードの枚数を色ごとに数えて勝敗を発表します!
7.遊びの展開方法
低月齢児は自分のチームの色にめくることが難しい子がいるかもしれません。
その場合はまず枚数を減らし、対決するのではなく同じチーム同士で協力して全てのカードをめくることからはじめてください。