こどもが大好きで色んな場面で活躍する「お歌」や「手遊び」。保育士や幼稚園教諭の皆さんはたくさん知っておききたいですよね!今回はその中からシンガーソングライターの近藤夏子さんが「どんぐりころころ」を実演してくれます。ぜひ動画でチェックしてみてください。
実演のポイント
歌い出しの「うみはひろいな おおきいな」で、両手を大きく広げて海の広さを表現すると、視覚での伝わりも良くなります。
「つきがのぼるし ひがしずむ」の部分では、月が昇る動き・日が沈む動きをふんわりジェスチャーで。
三拍子のゆったりリズムに合わせて手拍子を入れ、子どもたちとリズム感を共有することで、情景と音楽が一体化します。
「うみにおふねを うかばせて」で舟を漕ぐような動きをすると、参加意識が高まります。
水色の布やおふねのカードを使って視覚的に示すと、子どもたちが歌詞の意味を理解しやすくなります。
保育者が穏やかな声と表情で語りかけるように歌うと、自然の雄大さ・想像力・安心感を届けられる実演になります。
ゆったり、たっぷり、歌いましょう。青くて大きな海を思い浮かべて、遠くへのびのびと届けるようにすると自然とたっぷり歌えます。三拍子なので、リズムを体に入れるのも大切です。子どもたちと歌うときは手拍子でリズムを覚えるのもオススメ!
対象年齢
2歳児/3歳児/4歳児/5歳児
語りかけ調でゆったりとした歌詞とメロディーは、2歳児でも安心して参加できる構成です。3歳以上では情景理解や自然への興味を深めながら歌うことで、イメージ力が育まれます。
年齢別の「ねらい」
⚫︎2歳児
広い海の世界や舟のイメージを手拍子と動作で感じる模倣体験を促す。
⚫︎3歳児
「月がのぼる」「波がゆれる」といった情景を身体で表現し、言葉と意味を結びつける。
⚫︎4歳児
三拍子リズムを感じながら動作と歌を合わせて表現力と音楽性を育む。
⚫︎5歳児
“よその国へ行きたい”という願いの言葉を引き出し、自発的に想像や発話につなげる。
年齢別の「導入の仕方」
⚫︎2歳児:
「海って広いね。ばぁーって手を広げてみよう」と身体表現から導入。
⚫︎3歳児:
「おふねを浮かばせるってどうやるかな?舟の真似をしてみよう」と問いかけ。
⚫︎4歳児:
「波はゆれて続いているね。波に乗っているみたいに歌ってみよう」と情景想像を促す。
⚫︎5歳児:
「どんな国に舟で行ってみたい?お話ししながら歌ってみよう」と創作と表現の展開へ。
「うみ」について
海の広さを感じられるゆったりとした大きな曲です。大きな海を眺めながら歌いたくなる。子どもからおじいちゃんおばあちゃんまでみんなが知っている曲。夏になると歌いたくなるのはもちろん、海が見えると必ず口ずさみたくなります♪
歌詞は「海は広く大きいな」「月が昇るし日が沈む」「波がどこまで続くのか」など、自然への素直な感動を表現。3拍子のゆったりとしたリズムは、子どもたちに穏やかな安心感と広がりを届けます。
「海に舟を浮かばせて よその国へ行ってみたいな」というフレーズは、子どもの憧れや冒険心をそっと引き出してくれます。保育活動では夏の導入だけでなく、自然観察、想像遊び、リズム体験など多様に活用できる一曲です。
おすすめの季節や月
夏(7〜8月)
海や砂浜、プール遊び、山登りや遠足の導入としてもぴったりです。また「海の日」や夏祭り前の導入に最適な一曲です。
歌詞
上記「なっちゃんねる」の動画、もしくは外部サイトにてご確認ください。
作詞・作曲
作詞:林柳波
作曲:井上武士