こどもが大好きで色んな場面で活躍する「お歌」や「手遊び」。保育士や幼稚園教諭の皆さんはたくさん知っておききたいですよね!今回はその中からシンガーソングライターの近藤夏子さんが「にじ」を実演してくれます。ぜひ動画でチェックしてみてください。
実演のポイント
「にじ」は、庭や洗濯物、遠足のシーンを通じて、“雨の後に虹がかかり、明日は晴れる”という前向きな世界観を描く優しい童謡です。
実演では、「庭のシャベルが一日ぬれて」という導入部分で手を前に傾けてシャベルを表現し、「雨が上がってくしゃみをひとつ」ではくしゃみのしぐさを入れると臨場感が生まれます。「雲が流れて光が射して」は、両手を広げて光を表現すると情景が伝わります。
サビの「~虹が虹が 空にかかって」では、両手で大きなアーチを描き、子どもの視線を引きつけます。
「きみの気分も晴れて」は、やさしく声をかけるように歌いかけ、「きっと明日はいい天気」は穏やかな期待感を込めてゆっくりと繰り返すと、子どもたちにも希望の気持ちが自然に伝わります。
語りかけ調にゆったりと歌うことで、自然の変化・情緒表現・希望の感覚を子どもたちに届けられる導入に最適です。
実演:近藤夏子
雨の時のさみしさ、悲しさ、切なさ、をまずしっかり表現してから、サビへ向けてだんだんと広がっていき、虹がかかっていく広がりを歌声にのせる。難しそうですが、イメージをしっかりして歌えば必ずできます♪ららら〜からのメロディーにとにかく安心感を出せるように、歌声も安定させましょう♪
対象年齢
2歳児/3歳児/4歳児/5歳児
言葉のリズムが穏やかで、くしゃみや虹など身近な表現が含まれているため、2歳児でも安心して参加できる内容です。3歳以上になると自然や気持ちの変化、遠足の延期などの情景を理解しながら深い共感をもって楽しめます。
年齢別の「ねらい」
⚫︎2歳児
くしゃみや虹を真似しながら、歌と言葉を体で表現し模倣力と情景体験を育む。
⚫︎3歳児
導入部分に共有された情景(庭・洗濯物・遠足)を共感しながら歌にのり、言葉と意味を結びつける。
⚫︎4歳児
雲や光、虹の映像をイメージしながら歌い、情緒や自然観察の感性を深める。
⚫︎5歳児
「どうして明日はいい天気かな?」など問いかけて、自分の希望や思いを言葉にして表現する力を養う。
年齢別の「導入の仕方」
⚫︎2歳児:
「くしゃみしてみようか?“くしゅん!”と一緒に真似してみよう」と動き中心に導入。
⚫︎3歳児:
「洗濯物が濡れてかわいたら虹が出るんだね。一緒に歌ってみよう」と情景理解から導入。
⚫︎4歳児:
「光が射すと虹が見えるんだよね。空を見上げてみよう」と問いかけ感覚を広げます。
⚫︎5歳児:
「君だったらどんな虹を描く?空にどんな色や形にしたい?」と想像と創作へつなげる導入。
「にじ」について
とても心が温かくなる曲です。私が大好きな一曲。雨が降った後に虹が出るってすごく勇気をもらえる気がします。雨の時は憂うつだけど、そのあと綺麗な虹を見ながら口ずさむこの曲は本当に気持ちを穏やかにしてくれます♪サビのメロディーで虹がかかるように広がりを感じられるのも素敵です♪
「にわのシャベルが一日ぬれて/雨があがってくしゃみをひとつ/雲が流れて光が射して…」という構成が、子どもたちの共感と自然への気づきを自然に引き出します。
サビの「虹が虹が 空にかかって/きみのきみの気分も晴れて/きっと明日はいい天気」というリフレインは、安心感と前向きな気持ちを共有できるフレーズで、保育導入や季節の変化理解、気持ちの切り替えのきっかけにも活用できます。
おすすめの季節や月
通年使用可
特に雨上がりの後や梅雨明け、遠足延期のあった日、気持ちが落ち込んだときの切り替え導入として効果的です。自然や天候、感情の変化に結びつけた保育活動に最適です。
歌詞
上記「なっちゃんねる」の動画、もしくは外部サイトにてご確認ください。
作詞・作曲
作詞:新沢としひこ
作曲:中川ひろたか