こどもが大好きで色んな場面で活躍する「お歌」や「手遊び」。保育士や幼稚園教諭の皆さんはたくさん知っておききたいですよね!今回はその中からシンガーソングライターの近藤夏子さんが「とけいのうた」を実演してくれます。ぜひ動画でチェックしてみてください。
実演のポイント
歌い出しの「コチコチ カッチン おとけいさん」では、手首を振りながら時計の音を表現し、「うごいてる」では両手の針を回す動作で子ども針と大人針を示すと視覚的です。
「こどもの針と おとなの針」で顔を向かい合わせ挨拶するように仕草を付け、「こんにちは さようなら」で手を合わせて挨拶を作ると物語性が深まります。
ゆったりしたリズムを維持しながら、短針・長針のふれあいや動きを演技的に見せることで、子どもたちの集中と模倣意欲が高まります。
語りかけ調の柔らかい声で、世界観を感じさせながら歌うと、子どもたちの想像力や時計への興味を育む導入になります。
実演:近藤夏子
全体的に声を張りすぎないよう、柔らかい声質を意識しましょう。高音の部分が何度か出てくるので、そこはファルセットで歌いましょう。可愛らしい世界観を壊さないように、声質に気をつけて、伸び伸びとリズムにのって歌いましょう♪♪
対象年齢
2歳児/3歳児/4歳児/5歳児
擬音と動きを中心に単純な構成なので、2歳児でも模倣して楽しめ、3歳以上になると「こどもの針/おとなの針」の世界観や挨拶という構造を理解しながら楽しめる内容です。
年齢別の「ねらい」
⚫︎2歳児:
「コチコチカッチン」の擬音と動作を真似て、音とジェスチャーの結びつきを楽しむ。
⚫︎3歳児:
針の違いに気づき、挨拶ややり取りを真似ることで参加意識と理解を促進。
⚫︎4歳児:
針が「子どもの針」「大人の針」と交互に動くイメージを身体で表現しながらリズム感を育てる。
⚫︎5歳児:
針の役割や挨拶の意味をお話ししながら、時計や時間への関心と発展的な対話を促す。
年齢別の「導入の仕方」
⚫︎2歳児:
「コチコチって音がするね。手をゆらゆらして一緒にやってみよう」と動作中心に導入。
⚫︎3歳児:
「子どもの針と大人の針が“こんにちは”ってしているね」と問いかけながら導入。
⚫︎4歳児:
「次はさようならの場面だよ、一緒に手を合わせてみようか?」と仕草を加えて導入。
⚫︎5歳児:
「どちらが子どもの針かな?どうしてそう思う?」と問いかけて探求心を育てる導入。
「とけいのうた」について
とても可愛らしい曲です♪時計の音と時計の針を可愛く表現しているので、子どもたちと歌うとより可愛い世界観が表現できます♪心地いいメロディーなので、口ずさむと自然の笑顔になる癒しソングです!
歌詞では「こどもの針と おとなの針」が「こんにちは」や「さようなら」で挨拶しながら進み、時間の進行をやさしく表現しています。
擬音「コチコチ カッチン」と擬人化された針のやり取りに合わせた手あそびと振り付けは、模倣力・リズム感・時間感覚の導入に適しており、6月の「時の記念日」や時計教材との連動にもぴったりです。保育導入として穏やかな安心感と知的な興味を同時に届ける一曲です。
おすすめの季節や月
6月(時の記念日/時計のテーマ)/通年使用可
時の記念日や時間の習得を意識する導入、時計工作や時間遊びと連携した活動に活用できる教材です。
歌詞
上記「なっちゃんねる」の動画、もしくは外部サイトにてご確認ください。
作詞・作曲
作詞:筒井敬介
作曲:村上太朗