
2025年度版、【9月の指導計画(月案)】<2歳児クラス>です。
前月の子どもの姿、保育目標、「ねらい」「環境・構成」「予想される子どもの活動」「配慮事項」を養護と教育(五領域)毎に記載。食育、健康安全、保護者支援など、さまざまな例を見ながら、自分なりの計画が作れる参考文例・フォーマットをご紹介!
保育目標
- 一人ひとりの生活リズムを大切にしながら、夏の疲れに留意しつつ健やかに過ごす。
- 保育者や友だちとの関わりの中で、言葉や行動を通して自己表現しようとする力を育む。
子どもの姿
- 自分の思いや欲求を言葉で伝えようとする場面が増えてくる。
- 自分のことを自分でやろうとする気持ちが強くなり、葛藤や挑戦が見られる。
ねらい
養護
生命
- 健康的な生活リズムを整え、安心して園生活を送る。
- 自分の身体の状態に気づき、保育者に伝える力を育てる。
情緒
- 自分の気持ちを安心して表現できる関係性を築く。
- 気持ちの揺れを受け止め、情緒の安定を図る。
教育
健康
- 十分に体を動かして遊び、心地よさを感じる。
- 季節の変わり目でも快適に過ごせるよう、自ら調整しようとする力を育てる。
人間関係
- 保育者や友だちと一緒に遊ぶ中で、相手の存在を意識するようになる。
- トラブルの中から人との関わり方を学び始める。
環境
- 身近な自然や素材に親しみ、季節の変化に気づく。
- 安心して自分のやりたいことに取り組める環境を整える。
言語
- 日常のやりとりの中で、言葉で伝えることを楽しむ。
- 気持ちや出来事を、言葉で表現しようとする意欲を育てる。
表現
- 音楽や絵本などからイメージを広げ、自由に表現する楽しさを味わう。
- 自分の思いや経験を、様々な方法で表現しようとする。
食育
- 食べることの楽しさを感じ、自分で食べようとする意欲を持つ。
- 食べ物に関心を持ち、食文化や季節の食材に親しむ。
環境・構成
養護・教育
- 落ち葉、木の実、虫の模型、風車などの季節素材を用意。虫めがね・観察ケースも置く。
- お店屋さん・お世話ごっこができる環境を作る
- クレヨン・絵の具・スタンプ・粘土などを自由に使える制作コーナーを設ける
食育
- 季節の食材を用意する
予想される子どもの活動
養護
生命
- 「ねむい」「つかれた」など、自分の状態を言葉で伝える。
- 食事・排泄・午睡など、生活の見通しが立ってきて自発的な行動が増える。
情緒
- 思い通りにならないと怒ったり泣いたりして気持ちを表す。
- 保育者に気持ちを受け止められることで落ち着く姿が見られる。
教育
健康
- 戸外で走る・登る・跳ぶなど、活発に体を動かす。
- 汗や暑さを感じて「ぬぎたい」「あつい」と伝える。
人間関係
- 好きな友だちのまねをしたり、一緒に遊びたがる様子が見られる。
- おもちゃの取り合いや思いのぶつかり合いが起こる。
環境
- 落ち葉や虫、風などに気づき、関心を示す。
- 好きな遊びを繰り返したり、自分で道具を選んで遊ぶ。
言語
- 自分の思いや出来事を、単語や短い文で伝えようとする。
- 「なにしてるの?」「〇〇したよ」など、会話を楽しもうとする。
表現
- 絵具や粘土、紙などの素材を使って、自分なりの表現を楽しむ。
- 音楽に合わせて踊ったり、声を出したりして表現する。
食育
- 「これなに?」と食材や料理に興味を持つ。
- 自分で食具を使って食べたり、おかわりをしたりする。
配慮事項
養護
生命
- 子どもによって異なる生活リズムに応じて無理のない対応を心がける。
- 暑さや疲れに注意し、体調の小さな変化も見逃さないよう観察を丁寧に行う。
情緒
- 否定せず、まずは気持ちを共感的に受け止める関わりを意識する。
- 感情の切り替えができるよう、気持ちに寄り添いつつ遊びに導く。
健康
- 水分補給や衣服調整をこまめに行い、気温や天候に応じて活動を調整する。
- 活動後は休息や静かな時間を取り入れ、無理なく過ごせるようにする。
人間関係
- 関わりを見守りながら、必要に応じて仲立ちし、言葉のやりとりを促す。
- 子ども同士のやりとりを肯定的に受け止め、失敗も経験として見守る。
環境
- 室内外に季節を感じられる素材や絵本などを取り入れる。
- 自分のペースで遊び込めるよう、コーナー構成を見直す。
言語
- 子どもの話をしっかりと聴き、言葉で返す対話を意識する。
- 日常の中で語彙が増えるような丁寧な語りかけを心がける。
表現
- 素材の選択や表現方法に正解を求めず、個々の表現を受け入れる。
- 十分なスペースと時間を確保し、安心して表現できるようにする。
食育
- 食事中の会話を楽しみながら、食への関心を引き出す。
- 食べるペースや好みに合わせて無理なく見守り、個別対応をする。
健康・安全
- 気候や体調の変化に応じて、快適・安全に過ごせるようにする。
- 危険な場所や行動に気づき、安全に行動する意識の芽を育てる。
保護者支援
- 子どもの園での様子や成長を丁寧に伝え、家庭との信頼関係を深める。
- 保護者の思いを受け止め、育児に寄り添う支援を行う。
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