保育園では、突然の発熱はよくあること。
特に季節の変わり目や感染症が流行する時期は、朝は元気だった子どもが、午後になると急に熱が上がることも珍しくありません。
ここでは、保育園での発熱時の基本的な対応フローと、保護者への連絡時のポイントをまとめ、初めて対応する保育士や育児中のママにも分かりやすく整理します。
1.発熱とは?保育園基準の目安
園によって細かな規定は異なりますが、一般的には以下が登園の目安です。
- 38.0℃以上:呼び出し対象、降園をお願いする園が多い
- 37.5℃以上:平熱との差や機嫌を見ながら、注意して経過観察
- 急な上昇:平熱+1℃以上で明らかな不調が見られる場合は要観察
発熱には、風邪・突発性発疹・胃腸炎・インフルエンザなどさまざまな原因があり、症状の組み合わせが判断のカギになります。
2.園での発熱時の対応フロー
2-1.検温・症状確認
子どもの様子に違和感があったら、まず以下を落ち着いてチェックします。
- 体温
- 顔色、呼吸
- 水分摂取の状況
- 機嫌、活気
- 発疹、咳、鼻水、嘔吐・下痢などの有無
“普段と違う”が重要ポイントです。
子どもたちの普段の様子をしっかり把握したうえで違和感を察知しましょう。
2-2.安静に出来る場所へ移動
静かな場所や別室で休ませ、看護スペースがあればそこを使用します。
- 横になりたくない子は無理に寝かせない
- 涼しすぎ、温めすぎに注意し、衣服を整える
- 嘔吐がある場合は横向きにして誤嚥を防ぐ
2-3.再検温・状態の変化を確認
10〜15分後に再度観察し、熱の上昇や症状の変化をチェックします。
記録には
「時間/体温/症状/食事・水分・排泄の状況」
を残すと、後の引き継ぎにも役立ちます。
2-4.保護者へ連絡
体温だけでなく、「どのような様子か」を伝えるのが重要です。
- 連絡する基準:38.0℃以上、または明らかな不調
- 連絡方法:園の規定(アプリ・電話)に従う
- 園での様子を端的に説明する
2-5.降園までの対応
保護者到着までは、子どもの安心と安全を優先します。
- 必要に応じて水分補給
- 嘔吐時は吐物処理の衛生対応を徹底
- 冷やす場合:わき下・首の付け根など
2-6.保護者への引き継ぎ
到着時に以下を伝えると、家庭での受診判断に役立ちます。
- 発熱の開始時刻
- 最高体温
- 発疹、咳、下痢などの有無
- 食事や水分摂取の状況
3.発熱時の衛生対策
園内で感染を広げないための基本ルールです。
- 手洗い・アルコール消毒の徹底
- 発熱児は別スペースで休ませる
- 嘔吐物の処理は必ずマスク・手袋を使用
- 使用したタオルやシーツは速やかに交換
- おもちゃ、机、イスはしっかりと消毒
新人保育士は「どこまで消毒すべき?」と悩みがちですが、
“吐物・鼻水・よだれ・手で触れた物”を優先的にでOKです。

4.よくある新人保育士の悩み
原則として、園の方針やルールに従うこと、先輩保育士の指示をよく聞くことが重要です。
そのうえで下記を参考に対応していただければよりよい対応になるでしょう。
・ いつ連絡するべき?
→ 38.0℃前後+機嫌の悪化や明らかな不調があれば連絡してよい。 熱だけで判断しないことが大切。
・機嫌が悪いだけでも連絡する?
→ ぐったり・泣き続ける・抱っこを嫌がるなどは体調不良のサイン。早めの連絡が安心。
・平熱が高い子の場合は?
→ 保護者が把握している“いつもの体温”を把握することで判断が安定する。
まとめ
発熱対応は、保育の中でも特に経験値がものを言う場面。
しかし、「観察 → 安静 → 再確認 → 保護者連絡」の流れを押さえれば、慌てず対応できます。
子どもの体調は一日の中でも大きく変化します。
園と家庭がこまめに連携しながら、安心できる環境を整えることが何より大切です。