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【保育の進路】高校 保育科のメリット・デメリット

小中学生の将来の夢トップ10に必ず入っているほど「保育士」は人気の職業です。高校進学に向けて自分が将来なりたいものを考えた時、保育の道に進みたいと決めた方は「高校の保育科」というものを目にした人もいるのではないでしょうか。ここでは高校の保育科に進学するメリットとデメリットをわかりやすくご紹介します。今後の進学に向けて役立つ情報なので、ぜひ参考にしてみてください。

そもそも「高校の保育科」とは?

高校には各校の特色としていろんな専門的な学科を設けているところがあります。よく聞く「普通科」は高校で習う一般的な教科全般を学ぶ学科ですが、なかには音楽を中心とした「音楽科」や美術を中心とした「美術科」がある高校もあります。

そういったことから「高校の保育科」とは「保育に関する専門的な勉強をする学科」ということになります。
高校で習う一般的な教科全般にプラスして、保育士になるために必要な科目を設けているのが特徴です。

資格

高校の保育科に進学するメリット

家で勉強する女子高生

専門的な授業もプラスされている「保育科」に進学するメリットは、どのようなものがあるのかご紹介します。

早くから専門的な知識を学ぶことができる

保育士になるにはピアノや絵本の読み聞かせなど実技面での知識が必須です。保育科に進学することで、普通科の「音楽」の授業とは違う「ピアノ実習」や「ソルフェージュ」などを早くから学ぶことができます。
また「美術」の授業では、手作り絵本を作ったり子どもに絵画の指導をするときの勉強をすることもできます

同じ夢を持った仲間たちと頑張ることができる

保育科に進学する人たちは「保育士になりたい!」という夢を持っている人ばかりです。自分と同じ夢を持っている仲間は、大変なことも共有し合いながら頑張ることができる貴重な存在です。
そのような仲間が近くにいることでお互いを高め合い、楽しく学ぶことができるでしょう。

高校卒業後の進路として、保育系大学の推薦が狙いやすい

残念ながら高校の保育科を卒業しただけでは保育士になることはできず、保育系大学や専門学校への進学が必須になります。高校の保育科で保育に関することを学んでいたという強みは、後々の大学進学でも役に立ちます。
保育系大学の推薦を得やすいので、早くから保育科で学んでいてよかった!と思える場面です。

高校の保育科に進学するデメリット

高校の保育科に進学するメリットがわかったところで、デメリットも勿論あります。どのような部分がデメリットになるのか考えておくのも大切ですよ。

進路の変更が難しい

高校の保育科に進学する1番のデメリットは「進路変更が難しい」ことです。実際に保育科に進学し、保育に関する勉強をしていく中で「違う進路に進みたい…」と考える人もいます。

例えば保育士としてではなく、子どもの栄養を考える「栄養士」や、気持ちに寄り添う「心理カウンセラー」に興味が出てきたりすることもありますよね。
子どもに関する他の職業に興味が出てきたとき、また保育と全く関係のない分野に進みたいと思った時、保育を専門的に学んできたからこそ、進路変更がしづらいというデメリットがでてきます。

進学した先の大学で学ぶ内容が重複する

高校の保育科で習ったことは、保育系大学や専門学校でも同じように習います。そのため同じ授業を高校卒業後も受けることになります。
高校の保育科で習ったからこそ理解が深まり、大学等の授業が楽になることもありますが、同じことの繰り返しは必要なのかと疑問が出てきてしまうのも現実です。

保育科に進学したからといって、保育士にはなれない

保育士になるには「保育士養成学校を卒業する」か「保育士試験に合格する」かの二択です。
高校の保育科に進学し、勉強しているからといって保育士にはなれないので、それなら普通科でも良いのでは?と考える人もいます。

保育科はあくまでも「高校で学ぶ一般的な授業+保育の専門授業を学ぶ学科」ということを忘れないようにしましょう。 

メリットとデメリットを比較して進路を考える

女子高生

高校の保育科に進学するメリットとデメリットをあげてきましたが、どのような印象を持ったでしょうか?保育科という少し特殊で専門的な学科に進学を考えたとき、しっかりとメリットとデメリットを比較して自分にとってどちらが合うのか考えましょう。

デメリットの部分も考慮した上で、やっぱり保育科に進みたい!と思えたら保育科での進学を考えてみても良いかもしれませんね。
高校時代から同じ夢を志して頑張れる仲間がいるのは、貴重な時間ともいえます。自分が納得できる進路を決めるためにも、たくさん悩むことは悪くないはずですよ。

迷ったら「普通科」も視野に入れる

高校の保育科への進学に迷ったら、一般的な「普通科」への進学も視野に入れましょう。保育士になるための勉強は基本的に高校卒業後から始まります。なので、高校で必ず早めに保育の知識を得なくてはいけないということではないのです。焦らず、自分らしく過ごせる進学先を考えてみてくださいね。

まとめ

高校の保育科に進学するメリットとデメリットをご紹介してきましたが、可視化することによって頭が整理されたという方もいるのではないでしょうか。

進学は誰しもが悩むもので、専門的な学科に進もうとするなら尚更悩むものです。自分にとってのメリットとデメリットを考えて比較し、迷った時の進路も頭に入れておくと気持ちに余裕ができるはず。ぜひ、今後の参考にしてみてください

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ほいくnote編集部

ほいくnote編集部

ライター

“ほいくnote〟は、エンターテイメントを切り口に楽しく保育や日常生活で使える情報を発信する保育メディアです。 現役保育士はもちろん、臨床心理士や専門家が監修したコンテンツ、保育系タレント・インフルエンサー達による動画なども楽しめます。

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