
雨の日だけど少し身体を動かしたい!そんな時におすすめな遊びが、【大根抜き】です!
「大根役」「抜く役」に分かれて、全員が楽しく遊べます♪踏ん張る力や、引っ張る力など、様々な筋力を使って室内でも汗をかくくらい良い運動になります!
今回は、タオルを大根に見立てて遊ぶ小さい子向けの【タオル大根バージョン】と、子どもたち自身が大根になる大きい子向けの【子ども大根バージョン】の2パターンをあらたうがこさんのイラストを使ってでお伝えしていきます。
さあ、みんな抜かれないように踏ん張りましょう!
1.大根抜きとは
【大根抜き】とは、北海道地域で昔から伝わる伝承遊びの1つです!
腕を組み円になった「大根役の人」を「大根を抜く役の人」が引っ張り、組んだ腕が離れたらアウト!最後まで抜かれずに残っていた人が勝ち!という遊びです。
小さい子はタオルを大根に見立てて遊ぶ方法でも楽しめます。
さまざまな遊び方や腕の組み方がありますが、今回は幼児向けの安全な方法で紹介していきます♪
準備物
- マット
- 不厚めのスポーツタオル(タオル大根バージョン場合のみ)
対象年齢
3歳児/4歳児/5歳児
必要な知識・経験
大根の生え方や、収穫の様子を絵本などで知っている。
2.遊びのねらい
この遊びでは、踏ん張る力で上半身を、引っ張る力で下半身を主に鍛えます。友だちと協力して楽しく遊びながら、身体能力を育むことができます。
また、野菜の生育に関心を持つタイミングで遊ぶ事で、植物により親しむ事ができるでしょう。
ねらい
- 友だちや先生と協力し、チームのために一生懸命になる。
- 全身を使って粗大運動を行い、身体能力を育む。
期待される姿
- 自分の役割を終えたら、助けを求めている友だちを探して自ら関わる。
- 踏ん張る、引っ張るなどそれぞれ力を込める場所を理解して取り組む。
3.事前準備
いずれも保育者が実演しながら、しっかり説明しましょう。
タオル大根バージョン
大根役の説明
大根役はマットへうつ伏せで寝ころび、タオルを胸の位置に敷き、マットと胸でしっかり挟み込みます。
上半身に力を入れると抜かれにくいです。
抜く役の説明
下半身を落として引っ張ります。勢いが強すぎると、抜けた時に後ろに倒れてけがの原因となるため、しっかり注意喚起しておきます。
※尻もちはOK
※周りに頭を打つ場所がないことを事前に確認しておくこと
大根役がマットの上に寝る時の配置
抜く役が引っ張るスペースを確保できるよう十分に間隔をあけましょう。
子ども大根バージョン
大根役の説明
子どもたちはうつ伏せで円状に寝転がり、隣り合った子と腕を組みます。腕の組み方をしっかり確認しましょう。
肘の内側を支点にして相手の肘を挟み、自分の手のひらを合わせて「お願いのポーズ」で指を組みます。顔を上げて、前を向きます。
抜く役の説明/大根役がマットの上に寝る時の配置
タオル大根バージョンと同じです。
4.注意点と対策

- 間違った腕の組み方をしていると脱臼する危険がある事を伝えて、しっかりと肘同士を組み、手のひらが離れたら力を緩めて抜かれるように指導します。
保育者は常に審判をして、自分の手のひら同士が離れた子は「アウト!」と分かりやすく伝えていきましょう。 - 怪我に繋がるため、靴や服は引っ張らないように注意しましょう。足首や、太ももの辺りを持つようにすると安全に遊べます。
また、引っ張られる側も足をバタバタさせたり、蹴ったりせずに上半身の力で踏ん張るように促します。
5.大根抜きの遊び方
どちらのバージョンも、適宜制限時間を設定しましょう。
タオル大根バージョン



子ども大根バージョン





6.遊びを成立させるポイント
【タオル大根バージョン】
・大根役の子は手足や口でタオルを守ってはいけません。身体の力だけで踏ん張るようにしましょう。
【子ども大根バージョン】
・手のひらが離れたら踏ん張らずに力を抜くよう子どもたちにしっかり伝えておきましょう。
7.遊びの展開方法
親子参観日では、クラス全員の子どもが大根になり、保護者が抜く役をしてもらうと安全に楽しむことができます。また、逆バージョンで保護者に大根役をしてもらうと、子どもたちも一生懸命引っ張ったり、協力する姿が見られ盛り上がりますよ!
パパたちが大根、子どもとママたちは抜く役、などにしても良いですね!