自由遊びになりがちな戸外遊びで、クラス活動を取り入れたいときに簡単に楽しめるしっぽ取り。年齢別の工夫や、様々な遊びの発展ができます。
年少児向けの簡単なルールから、4~5歳クラスでも楽しめるちょっと複雑な遊び方を、あらたうがこさんのイラストを使って解説していきます!
1.しっぽ取り遊びとは
「しっぽ取り」とは、おしりに付けた縄跳びなどの「しっぽ」を付けて、それを取り合うシンプルな遊びです。
鬼ごっこなど、ルールのある遊びのスタートにも最適です。尻尾を付ける事で、遊びへの導入もしやすく、目で見える物がルールとなっていて子ども達にとってわかりやすい遊びの1つとなっています。協力してチームワークを深めたり、身近な物を尻尾に代用するなど考える力も身につきます。
はじめは尻尾が残っている子をみんなで認めて、次は自分も取られないように工夫したり、考えられるよう進めます。4〜5歳になると、少し複雑なルールにする方が盛り上がるので、段階を踏んで難しくしていきましょう。
準備物
- しっぽとなる物(洗濯バサミ、紐、すずらんテープ、縄跳び、タオル等)
- 石灰ライン
対象年齢
3歳児/4歳児/5歳児
必要な知識や経験
- 尻尾の概念がわかる。(絵本など)
- 動物の尻尾はどこに付いているのか、どんな形、どんな大きさなどイメージがある。
- 尻尾を取られたらエリアから出る。というルールを守る事が出来る。
(これが守れなさそうなら遊びが成立しません)
2.遊びのねらい
クラスのみんなで遊ぶ時、何か一つねらいを決めて取り組むことで子どもたちはグッと成長を見せてくれる事があります。「協調性」や「ルールを守ること」は、幼児期に遊びの中から学んでいきます。
ねらい
【3歳児】
ルールを守ってゲームを楽しむ。
【4歳児】
友達や先生と協力したり、身体を動かすことを楽しむ。
期待される姿
【3歳児】
様々な遊びへ展開させて、子ども同士でルールを決め、守るようになる。
【4歳児】
友達と協力する楽しさに気づき、仲を深める。
3.事前準備
- 石灰などでエリアを決めておく。
- 年齢に合った尻尾を用意し、引っ張ればすぐ取れるようにしておく。
4.注意点と対策
- エリアを広くするとなかなか決着が付かず、狭くしすぎると怪我に繋がる恐れがあります。
年齢や人数に合った環境、ルールで進めていく事が安全に繋がります。
5.遊び方解説
6.遊びを成立させるポイント
- 〈尻尾を取られたら外に出る〉というルールを明確に伝えましょう。
- ・3歳児は洗濯バサミにすずらんテープを括り付けるなど、簡単に付け外しができる物を準備すると良いです。4.5歳になると尻尾を縄跳びやタオルで代用できる事に気づけるよう促しましょう。
※自分たちで考える、工夫する経験にもなります。

7.遊びの展開方法
4.5歳児は鬼役を数人決めて、時間内に鬼が尻尾を取り切ったら鬼の勝ち、半分ずつにチームを分けてチーム毎の尻尾の数で競うなど、少し複雑なルールを加えるとより盛り上がります。
