5歳くらいになると運動能力も向上し、ボールを前方に投げられる子が増えてきてボール遊びに興味を持ち始めます!
そんな時、ドッチボールなど本格的なボール遊びの導入として人気なのが「中当て」です!
シンプルですが展開のはやいボールゲームに子どもたちはワクワクして盛り上がること間違いなし♪
今回は、中当て導入の仕方やルールの伝え方について、今回もあらたうがこさんのイラストを使って解説していきます!
1.中当てとは
中当ては、枠の外にいる【外野】が、中にいる【内野】にボールを当てるシンプルなゲームです。
ボールを体に当てられた内野は、外野に出ます。
どんどん自分の役割が変わる事から、ゲームの中で「状況を把握する理解力」を育むことができるゲームです!
準備物
- ボール
- 白線
対象年齢
5歳児
必要な知識や経験
- ボールを前に投げる事ができる。
- 集団で遊ぶ事ができ、ある程度ルールが複雑な遊びを経験している。
- 内野、外野の概念がわかる。
2.遊びのねらい
中当てでは、狭いエリアで友だちと遊ぶことから、一瞬も気を抜く事が出来ずある程度の「集中力」の醸成につながります。
また、投げる、避ける、役割が変わる、と多くの動作があるため「理解力」や「身体能力」を育みます。
ねらい
- ルールを理解して、勝てるように考えて遊ぶ。
- 全身を使って身体を動かす事を楽しむ。
期待される姿
- 当てる、逃げる、外野に出るなど役割に沿った動きをする。
- ボールを受ける、投げる動きや、ボールから逃げ回る事により、常に身体を動かしている。
3.事前準備
- 子供の人数に合わせて四角の線を書きます。子どもがボールを投げてギリギリ届かないくらいの幅が望ましいです。
- 落ち着いた環境で以下のルール説明をします。
※子ども達は座った状態で、数人をお手本として目で見てわかるよう伝える
【オーソドックスなルール】
- 内野は当たったら外野に行く
- 外野の人しかボールは投げない、内野はキャッチしたら外野に転がす
- 外野は、枠の外ならどこから投げてもOK
- 顔じゃなくて体に当てる、顔に当たったらセーフ
- ワンバウンドで当たった場合はセーフ
- おしりを向けずに、おへそを向けながら逃げる、キャッチしたらセーフ
- わざと当たらない 等
4.注意点と対策
- ボールを避ける際にバランスを崩して転んだり、友だちとぶつかる可能性があるため、注意して見守ります。
- ルールを理解していない子がいたり、突拍子もない動きをする子がいたらぶつかって怪我につながる為、事前説明をしっかり行いましょう。
- 枠が広すぎると子どもの投げたボールが届かず、ゲームが進まないため、ある程度子どもの投げる力に合わせて枠を書きましょう。
5.中当ての遊び方・ルール
6.遊びを成立させるポイント
- ルールを全員が理解している必要があるため、ホワイトボードなどを使って説明したり、ゆっくりゲームを進めながら都度解説をしましょう。
- 危険が多いため、約束事はしっかりとしましょう。
7.遊びの展開方法
【アレンジ①】 『内野へ復活に復活ルールあり』+『外野人数1~2名』
外野が内野に復活できることで、勝利条件が「ゲーム終了時に内野のひとは全員」に変わります!何度も内外野が入れ替わり、目まぐるしいゲーム展開に大盛り上がり間違いなしです♪

【アレンジ②】『外野は内野に復活あり』+『外野と内野が1:1』
こちらも復活ありで、勝利条件も「ゲーム終了時内野のひと全員」に変わります!
外野の人数が多い為ゲーム展開が早くやはり大盛り上がりの期待大です♪

【アレンジ③】『王様中当て』
内野の中で王様を決めておき、外野には内緒にします。外野は時間内に王様を当てたら勝ちです!
ボールが当たった内野は外野には参加せず、外に出て応援します!

そのほか、慣れてきたら外野の数を減らしたり、投げられる箇所を指定したり、枠を小さくすることで飽きずに楽しむことができますよ♪
8.ボールを使った別の遊び
- ドッチボール
- 王様ドッチボール
- コロコロドッチボール